[公開日]2013/06/06
[更新日]2019/08/20

「実使用時間」の罠。→AQUOS PHONE ZETA【2013夏モデル爆速レビュー!】

AQUOS PHONE ZETA SH-06E TVCM
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いらっしゃいませ。

iPhone愛用中ドコモ店員です。

 

月曜日から続いてきた2013年夏モデル爆速レビューですが、

後半戦に突入です。

 

ここからの3機種はもう発売されているのですが、改めて、

「この機種にするか、どうか?」を考える参考になるものを書こうと思います。

 

ケータイやスマホは、コロコロ買い替えるようなものではなく一台あたりの値段も6〜8万円もする、高価なものです。

そんな大事な選択の参考になる記事のために、

【決定を左右する可能性のある、重要な項目】のみに絞って記事にしています。

 

そのスタイルが多くの方に受け入れられているように思い、とても嬉しいです。

 

ではでは今日の機種はAQUOS PHONE ZETA SH-06Eです。

目次からどうぞ。

ーーーーーーーーーー

【2013夏モデル爆速レビュー!】

◆AQUOS PHONE ZETA SH-06E◆

 

1、トップクラスの実力と人気。

2、伝家の宝刀IGZO VS 「実使用時間」の罠

3、ふたつの不運

 

ーーーーーーーーーー

 

AQUOS PHONE ZETA SH-06E TVCM

AQUOS PHONE ZETA SH-06E TVCM

AQUOS PHONE ZETA SH-06E

AQUOS PHONE ZETA SH-06E

 

1、トップクラスの実力と人気

 

先月のNTTドコモの記者会見で、ツートップ戦略が発表になったとき。

もっとも大きなリアクションをとり、大きな影響が出たのは、シャープの関係者と、そのファンだったように思います。

 

そのリアクションというのは一貫して

「なぜシャープの端末がツートップじゃないんだ!」

という一言に集約されると思うのですが、

 

僕はシャープ以外のメーカー、ファンから上の言葉を、ほとんど聴いていません。

 

「なぜツートップじゃないんだ!?」

は、負け惜しみにも聞こえますが(いや、負け惜しみですが)、自分たちの製品に、ある程度の自信がないと言えることではないです。

そういう意味で、実質的にドコモのスマホでのナンバー3はSH-06Eである、と言い切ってしまっていいと思います。

 

・IGZOによるキメの細かい、美しい画面。

・長持ちバッテリー。

・性能のいいカメラ。

・防水赤外線etc…機能は全部入り。

 

個人的には、あのぬるっとした小判みたいなカタチが好きになれないんですが、

そんなのは好みの問題なので、この機種がイイ!と思う方には、自信を持って、「これはいい機種ですよ!」とオススメしたい機種です。

 

上記以外にも、SHARP家電との連携や、FEEL UXなど、紹介できる機能はあるのですが、どれも購入を左右するほどではないです。

そんななかでひとつだけ、新機能を紹介しましょう。

 

●Sweep ON & Shake OFF

「なでて電源が入って、振ると電源切れるよ」←直訳です。

その名の通り、スリープ状態から復活するとき、普通の機種は電源ボタンやホームボタンを押す必要があるのですが、この機種は

画面をサッとなでるだけで電源が入ります。

同様に、本体をサクサクっと軽く振ると、スリープ状態になります。

 

この機種は大型なので、いちいちスリープのON/OFFに本体上部のボタンを押すのはめんどくさいです。

その手間を省いたこの機能は、なかなかよいです。

 

実際に僕もなでてON、振ってOFFを試してみたのですが、

「やりにくっ!」

という正直な感想を持ちました。

でも、新製品の機能を試しに使うときは

「これは使えないでしょっ!」という感想を持つ事のほうが多いので、

 

僕の「やりにくっ!」は、

「いまは自分は慣れてないからやりにくいけど、慣れてきたら使えるレベルになりそうだ」

という、ポジティブなニュアンスも含んでいます。

Sweep ON & Shake OFF、そんなに使い勝手は悪くないです。

 

 

 

2、伝家の宝刀IGZO & 「実使用時間」の罠

 

一章はサクっと終わらせて二章に行く予定だったんですが、案外一章が長くなってしまいましたね。

どう考えても今日の記事はこの二章が面白いですからね。

 

さて。伝家の宝刀IGZOというのは、みなさんご存知だと思います。

お店にも「あのイグゾー搭載はどれ?」

という方の数は半端じゃありません。

 

まだ登場から2年も経ってないと思うのですが、すごい知名度の広がりです。

念のために説明しておきますと、IGZOというのは去年くらいにシャープが開発した「新しい構造のディスプレイ」のことです。

 

どう構造が違うかというと。「静止画面」のときに違いがでます。

 

普通のスマホは画面が止まっていても、

「画面を表示しろっ!画面を表示しろっ!画面を表示しろっ!・・・」

という指示を出し続けているのですが、IGZO は

「画面が表示しろっ!そのままっ!・・・」

という指示だけでいいのです。

 

これですんごい省エネになります。

それに加えて、画面の美しさも増す!ということなのですが、世の中には美しいディスプレイなんて山ほどあるので、その点はあまり注目されません。

 

重要なのは「IGZO=バッテリーが持つ」ということです。

登場以来、シャープのスマホにはドンドン搭載されて、今日のSH-06Eにも搭載されています。

 

さてさて。一方の「実使用時間」というのはなんでしょう?

 

これはこの夏モデルから、ドコモが「全ての製品に、共通の電池持ちの指標を作ろう」

と定めた数字です。

 

「どのくらい電池持ちますか?」「電池の持ちが一番いいのはどれですか?」

という質問はスマートフォンの登場以来、消えることはありませんが、

それに対して

「どの数字を見ればいいのかわからない」と問題がありました。

 

【バッテリー容量●●mAh】を見ればいい、というような感じもしますが、5インチの画面と4インチの画面では消費する電力は全然違います。

なので、「バッテリー容量が大きい=電池持ちがいい」は、成り立ちません。

 

さらに、カタログの、製品ごとのスペックを書いたページでは「連続使用時間」というのが書かれています。

 

これは「待ち受け状態で何時間もつか?」

なのですが、今回のIGZOのように画面表示の電力が抑えられても、この数字に反映されません。

 

IGZOが登場した当初は、「余裕で2日間」というのがキャッチフレーズで、今回の機種も「2日間を超えて」というキャッチフレーズなのですが、ドコモのカタログのどこを見てもそのことは書かれておらず、

 

「結局IGZOってどうなの?電池持つの?」とか

「一番電池持ちがいいのはどれ?」という質問に対して、ドコモ店員ですら、明確に答えるための指標がなかったのです。

 

そこで登場したのが今回の「実使用時間」です。

ドコモのホームページから引用します。

 実使用時間※7

注意7 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧などを約40分、メールや電話を約20分、ゲームや動画、音楽を約15分、その他(アラームなど)を約5分の1日あたり計約80分間の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によってはそれを下回る場合があります。

 

ということです。

これを基に、全ての機種に対して「実使用時間」を明記して、

「どれが一番バッテリー持つの?」に対する疑問に応えよう、ということですね。

 

 

みんな、スマホって一日80分しか使ってないの・・・?

僕は仕事の日は行き帰りの電車で120分(遠いんです)、休憩時間に30分、寝る前に30分。合計で180分は使うように思うんです。ザックリですが。

いやいや、でも僕はこんなスマホ系のブログも書いてるし、iPhone好きだし、20代男子というと統計でも一番使う年代だし。

僕はスマホオタクに分類されてもおかしくないですね。

 

「一日80分でなにが実使用時間じゃぁっ!あまいっ!あますぎる!」

 

と叫びたいところですが、実際はこんなもんなのでしょうか?

確かにお客さんを見ると、一日に20分くらいしか使ってなさそうな方もいるし。

うーむ。

 

ちなみに信頼できる上司に確認したところ、

この「実使用時間」は、使用中の80分以外の時間は電源OFFではなく、スリープ状態(待ち受け状態)ということらしいです。

きっと、バックグラウンドで動くアプリは最小限にしてでの設定なんでしょう。

 

多くの疑問が残る「実使用時間」ですが、「ちょっと甘いけど、それなりに信頼できる数字」ということにしておきましょう。

 

 

そして、このAQUOS PHONE ZETAの実使用時間は。。。

62.5時間。

2日半ですね。


まぁ、一日80分の使用ならそんなもんでしょう。驚くほどの数字ではないですね。

 

しかし僕が 「実使用時間」の罠。 とタイトルにまでつけたの理由はここからです。

 

僕が「夏モデルで結局どの機種が1番、実使用時間が長いんだ?まぁAQUOS PHONE ZETAだろうけど」。と、ドコモのホームページを見てみたんです。

まだ公開されているのは少なかったんですが。

 

69.4時間 ARROWS NX

62.5時間 AQUOS PHONE ZETA

51.2時間 Xperia A

45.1時間 GALAXY S4

 

あ、AQUOS PHONE ZETA、負けてますやん。アローズに。

 

IGZOはバッテリーの持ちがいい!ということを証明する為に実使用時間が設定されたように思ったのですが。

ARROWS NX のドデカバッテリーとインテリジェントCPUに負けたのか、、、?理由はわかりませんが。とりあえず「実使用時間」は、ドコモが定めた数字なのである程度信用することにしたので、

富士通の企業努力が実ったということですね。おめでとう、富士通さん。

 

 

3、ふたつの不運

 

最初の不運はツートップに選ばれなかったことでしょう。

 

ふたつめの不運は「バッテリーの持ちが一番いいのはどれですか?」

と聴かれたとき、我々は

「こちらです。」と、ARROWS NXを紹介しなければいけなくなったことです。

 

「IGZO搭載はどれですか?」と聴かれたときは意気揚々とAQUOS PHONE ZETAを紹介できるのですが。

聴かれる確率としては

 

ツートップ>>バッテリー>>>IGZO

 

ですから。

 

でもまぁ、1章で書いたように、固定ファンも多いですし、とっても性能のいい機種です。

なので、僕が心配しなくてもある程度は売れると思いますし、もし迷ってる方がいたら

 

「買って損はない機種ですよ。」

とお伝えします。

 

最後の難関はツートップとの価格差ですが、スマホ2台目、ドコモ契約10年未満であれば、キャンペーンは適用されず、GALAXY S4との価格差はたったの5000円。

 

大丈夫!いけるぞアクオスフォンゼータ!

不運にも負けず、ファン達を満足させてくれ!

僕たちもできる限り協力するから!

 

完。

 

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14 件のコメント

  • 非常に参考になりました。とてもわかりやすかったです!

  • こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。
    いつも興味深く読まさせていただいております。
    私は今ZETAのSH-09Dを使っています。この端末はすぐ発熱して動作がもんのすんごく悪くなり強制終了が頻発します。
    SH-06Eはどうでしょうか?

    • ♪なおっちょろさん
      はじめまして、コメントありがとうございます。

      SH-09Dもかなりいい機種で安定しているということで売り出していたんですが、そうなってしまいましたか・・・。
      個体差とかもあるのでSH-06Eがいいとは言い切れませんが、1年以上経って発売されているので、それなりに安定性は上がっています。

      どうしても心配でしたらGALAXYかOptimusがいいと思います。

  • [訂正]
    SH-06DはLTE非対応なのでFOMAカードでいけると
    思い込んでいたのですがminiUIMに変更でした。

    ということでドコモショップに討ち入り
    してきました。(マテ)
    miniUIMカードを出してもらっている間に
    UIMカードのアダプタをお聞きしたら
    「できませんねぇ」と即答…
    (せめて調べるフリだけでもして
    ほしかったのですが…)

    ついでに
    赤ロム検査聞いたところ
    「できませんねぇ」と言われ、
    試しにネットワーク利用制限出来るか
    お聞きしたら「できませんねぇ」
    …土曜日だから忙しいのかなぁと
    退場する動物でした。

    • ♪トロい動物さん
      ざ、残念な結果になってしまいましたね、、、・゚・(ノД`)・゚・

      ドコモショップは、自分達が提供してるサービスには責任を持つのですが、
      その周辺の他メーカのサービス(中古とか、白ロムとかSIMの大きさをアダプアで変更とか)に関しては、触れないようなシステムになってますからねぇ。

      ドコモからの正式なサービスを抜けた時点で、「自己責任」ということになっていますねぇ。
      無事に使えることを祈っています。

  • 冬までドコモでiPhone待ちを決めたのですが、
    使用中のXperia acro so-02cでは限界を
    感じてきていたので
    (まともに使えるROMが多くて300MB,シングルコア)、
    店員さんの記事『脳みそについてくるスマホを選ぼう』を参考にブックオフで手頃な白ロムを買いました。
    購入機種→AQUOS phone SH-06d 10800円
    (FOMAスマホ→FOMAスマホなので自分でSIMカード入れ替えて機種変→手数料なし)

    購入後に気付いたのですが(ブックオフ店員さんが詳しくなさそうだったのを思い出し…)
    購入した白ロムが赤ロムだったらどうしよう…?

    ネットで検索して調べて
    ドコモのサイトで、製造番号を入れると
    ネットワーク利用制限がかかっているかわかるというものがあったので試しました。
    …結果は△…[今後、利用制限となる可能性があります]
    正規に購入したものは問題ないと捕捉で書いてありました。
    Σ(゚Д゚;)
    気になる結果なので質問です。
    ドコモショップで詳しく調べてもらえたりしますか?
    よろしくお願いします。(長文失礼致しました)

  • 私もとても良い機種だと思いますよ、ええ。
    スマホデビューする親父の為の機種選びにツートップ推しでくるドコモショップ店員と渡り合ってワイワイしましたし(笑)
    結局親父はAを買いましたが…
    ソニーは電卓や辞書(IMEのではなく調べ物用)の作りなどが雑だし、親父のニーズ的にはAよりZETAの方が合っていたのですが値段が決め手に(笑)
    10年以上ドコモユーザーだとなぁ…(笑)

    • ♪Ex/Aさん
      ドコモショップ店員とのわいわい、見てみたかったです。

      やっぱりスマホに慣れてない方には、「価格」というポイントはなににも代え難い要素ですよね。
      そういう意味で、今回のZETAには“不運”という表現がピッタリです。

  • んん~~つまり戦車どころか戦艦だった、ってことですかね?
    (でもSBにはIGZO+3000mAhの機種があったような?)
    どちらにしろデザインがなんとなくあかぬけない感じまで含めて言いえて妙なたとえですね(苦笑)
    この例えでいくとXperiaZやiPhoneはイージス艦的なスタイリッシュさを感じますし。

    • ♪ハルさん
      戦艦・・・そこまでいきますかね?
      僕の“戦車”というニュアンスには、「デカ過ぎて身動きがとりずらい」みたいなニュアンスも入ってはいるのですが、どうでしょうかね?

      イージス艦・・・ちょっと船の種類について勉強してきます(笑)