[公開日]2015/11/16
[更新日]2017/01/20

■フランス国旗機能は、心から祈る人が増えることで、お祭りっぽくなっちゃう皮肉なシステム。

昨日は炎上しました。
ブログに限らず、ネットメディアを運営していて「炎上」は特別な経験です。
1ヶ月分を超えるアクセスが1日で集まるのですから、心がギューっと不安になって、世界全体から監視されてるような不安な気持ちになります。

僕はこの規模の炎上は2回目なので、はじめてのときよりもだいぶ衝撃を抑えることができました。
ボディワーカーの友人いわく、これは「興奮状態」「ショック状態」「軽いトラウマ体験」とも呼べるようなもので、神経が興奮しすぎてるらしい。

僕はまさしくその状態だったので、できるだけ自分のペースを取り戻すためにネットを離れ、ストレッチし、湯船に浸かり、ワインを飲み、映画を観ました。そのおかげでかなりマシになりました。

ちなみに見たのはテロ系。
「悲劇を観て、悲しみを癒す」と言われるように、「テロ映画を観て、自分の心の乱れを抑える」効果を狙ったのもありました。
けど、モーガンフリーマン観たかったってのが一番。

あと、「トリコロール」って言葉、人生ではじめて聞いた。「フランス国旗」でいいじゃないの、と思う。
たった一日で、みんなが当然のようにフランス語を使いだしたことにも、静かな驚き。

トリコロール(仏: tricolore)は、フランス語で三色の意味。トリコローレはイタリア語で同様の意味を表す。三色旗。特にフランス語においてはフランスの国旗
ーwikipedia

目次


1、できるだけ小さく考える
2、エラー付きシステム
3、もっと考えたいあなたへ


1、できるだけ小さく考える

「フランスでテロ」→
「Facebookのプロフィール画像にフランス国旗重ねた」→
「フランス以外の国でテロがあっても祈らないのにね」

というのが現在の問題で、このブログだけでなく、ネット上のほんの一部でじんわり盛り上がっています。

僕はこの問題を「できるだけ小さく」考えます。
どこどこで何人が死んだとか、どこどこが攻撃したとか、いついつ祈ったとか。
そういう議論も有意義ですが、この記事では「できるだけ小さく」考えます。

できるだけ小さく考えた結果、問題の原因は
「真剣に祈ってるひとと、お祭りに便乗したひとの区別がつかない」ことにあります。

この機能を利用したひとには、2種類いると推測します。

まずは、本当にフランスと、パリ市民のことを案じてるひと。
そこに友人がいるとか、家族がいるとか。何度も行ったことがあるとか。
そんな街の中心で銃が乱射されて、爆弾が爆発したのですから、心配し、無事を祈り、亡くなった方に追悼の意を捧げるのは当然です。そんなとき、Facebookのプロフィール画像にフランス国旗を重ねて、「団結」「追悼」を表明する機能ができた。だから、それを利用することで自分の気持ちを表現し、それがパリ市民、フランス国民まで届くことを願った。

もう片方のひとは、みんながやってるからお祭り気分でやったひと。
フランス国旗をプロフィール画像に重ねると、なんとなく「世界の問題に関心ありますよ」という感じがする。それに「最新のトレンドに乗ってますよ」という表明が友達にもできるチャーンス!
友達もやってるし尊敬するあのひともやってる。さっき見たyoutubeもトップ画像はそうだし、東京タワーとか、世界中の建物もフランス国旗の柄にしてるんだってさ。このブームに乗らねば。むしろ乗らないとダメ?平和って大事だしテロはひどいよねうんうん。クロワッサン好きだし。しかも、2クリックでできちゃうみたい。あっ、変更しちゃった。よっし、おれもこれで世界の問題に関心があるひと。さ、画像変更したし、ランチに出かけよっと。せっかくの日曜日だし!

世界中の建物がトリコロール

世界中の建物もトリコロール

わかりやすくするため「2種類の人間」と書きましたが、これは正確には「2種類の気持ち」です。誰しもがこの両方の気持ちを持っていて、誰しもが「追悼の気持ち」と「お祭りの気持ち」をいくらかづつ持っています。
しかもひとりひとりに「あなたはどちらですか?」と聞くことには意味がありません。誰だって「私は本当に心を痛めてる」と、答えるからです。

このように、見分けも尽かないし、本人の自覚もない、証拠もないけども、ボンヤリと、2種類の気持ちを誰しもが持ちながらこの機能を利用しました。

 

そして問題なのは、第三者から見ると、この要素の割合が全然わからないことです。
さらに、最初は真剣に追悼の意を持ったひとがはじめ、その数が増えれば増えるほど、どんどんと「お祭り」感が出てきます。皮肉。

一度「こいつら、お祭りでやってるやんけ」と思ったひとの目には、誰しもが「お祭り」で、「かっこつけ」に見えてきます。
どんなに心を痛め、親類のことを思っても、行動が同じであれば、第三者からは「こいつもお祭りに便乗したな」と思われてしまいます。

例えるなら、売れてないインディーズバンドがあって、ファンが5人しかいないころから好きだったんだけど、そのバンドが売れてメジャーになって、みんなが「あのバンドいいよね」って言い出したころに「自分は昔から好きだった」って言っても、とてもとても信じてもらえないような、あの感じに似ています。

2、エラー付きシステム

こう書くと「祈ってる人がお祭りしてるように見えるなんて、おまえの心は汚れてる。おまえのようなゲスばっかじゃねぇ」と言われかねません。

僕の心が汚れててゲスでもいいのですが、そこで議論を止めないために、そう考えるのは僕だけではないことを証明しておきます。
この問題がこれだけ騒がれてることもひとつの証拠ですし、レディガガのFacebookのコメント欄を見てもその証拠が見つかります。
ガガ様もフランス国旗をプロフィール画像に重ねました。

フランス 国旗 Facebook

レディガガのFacebook投稿のコメント欄

フランス 国旗 Facebook

「パレスチナ」には「ミュート」してる。これもコメント欄に投稿されてた。

もちろんこうした投稿をした人々を擁護するわけではないし、本当にタチの悪い行動だし、下品で悪趣味だと思います。
しかしこの一例を見るだけで、フランス国旗を重ねることに対して「あなたもお祭りに便乗したんだね」という冷えた見方が世界中に一定数あることが見てとれます。

次に「偽善者と思われてもいい」「別に他人に認められるために祈るわけではない」という意見もでます。
それならばそもそもプロフィール画像を変更する必要などないじゃんと思いますが、そこまでケンカをふっかけるつもりはありません。

 

僕は、「Facebookのこの機能には、こういう問題があるよね」ということを指摘しています。
この機能には、「追悼の意を表明する」という要素からはじまったのに、多くのひとが利用するほど「お祭り」っぽくなっていくという性質があります。

その結果として、
「本当に平和を祈ってるひとと、お祭りでかっこつけでやってるひとが同列に見なされる」となります。
「ケンカが起こりやすいシステム」とも言えます。システムに異常があるので、ひとりひとりは誰も悪くありません。

なので今後、Facebookにはこの機能は実装されないだろうと予言します。ハロウィンとかクリスマスみたいな、「お祭り」要素のみでやるべき機能でしょう。LGBTのときはそういう意味ではギリギリでした。比較しやすい対象が無かったからね。

今日の記事の本題は以上です。

3、もっと考えたいあなたへ

「炎上したあとの翌日の記事」は、炎上した記事の10分の1も読まれないのが普通ですが、今日の記事は「ただ騒いで終わりだけじゃなく、もっと知識を深めたいひと」用に書きました。
なにが正義か悪かとかバッシングして終わりじゃなく、この出来事をきっかけに最大限になにかを得たい人向けです。

この記事をわざわざ読んでくれたあなたにオススメなのは、昨日の炎上した記事のコメント欄です。

■フランスでテロが起きたら祈るが、シリアやイラクで同じことが起きてても祈らない世界。

この記事のコメント欄

ここのコメント欄には20件以上の濃密なコメントが寄せられており、世の中の縮図のようです。
普通、全然知らない人のブログにコメントって書きますか?僕は書きません。

それでもわざわざ書いてくれた方々には、感謝、感謝です。共通の話題に対してディスカッションして、お互いに考えを深められたような気がします。
この記事も、このコメント欄のやりとりから生まれました。

このコメント欄をじっくり読むのは、知識や見識を深めるために役にたつでしょう。

僕がこの話題関連で最も参考になったと思ったのはこの本です。

ということで今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!







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6 件のコメント

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