僕は、ほとんどのことを論理的に理解して、「これがこうだから、こうである。」と納得するのが得意なんですが、
つい先日、
「自分の頭では、理解できないことがある。」
と感じる出来事がありました。
それがこちら。
「この画像のドレス、何色に見えますか?」
という話です。
このドレスが、「金色と白のドレスだ。」というひとと、「青と黒だ」という人がいるそうです。
これがFacebookやTwitterで拡散されまくってました。
ハッキリ言って、僕はなにを言ってるのかわかりませんでした。
僕にはこのドレスは、どこからどう見ても「白と金」で、議論の余地なしです。
しかしネット上では「青と黒だ」というひともいて、「冗談を言い合ってるだけかなぁ。」と思ってました。
しかしこの文章を読んでるみなさんの中にも、「はぁ?このドレス、青と黒じゃん!ふじさわもイカれたか!」という方がいるはずです。
マージで不思議。
ということで、
今日の目次からどうぞ。
目次
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1、カオサンロードにいる外国人100人に聞こう。
2、続々と集まる回答。
3、集計結果。
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1、カオサンロードにいる外国人100人に聞こう。
カオサンロードというのは、タイのバンコク市内からタクシーで40分くらいの場所にある、「バックパッカーの聖地」とも呼ばれる場所です。
僕は現在、そこに滞在しています。インドビザ待ちです。
長ーい3本くらいの通りがありまして。どの通りにもバーやゲストハウス、土産物屋やレストランやタトゥー屋さんや洋服屋さんがわんさかあり、いつ行っても欧米人をメインに、世界中からの旅人が沢山います。
で、例の不思議なドレスの話。
せっかくこんなに多くの人種が集まる場所にいるんだから、リアルな人間に聞いてみよう。
そう思い、僕はドレスの画像をiPadminiに保存し、カオサンロードにいる100人の外国人に聴くことを思いつきました。
人種によって見え方が変わるのか?男女によっては?
僕の知的好奇心が刺激されます。
最近は、「ふじさわブログ」もかっこつけた記事が多くなって、安全で安定した記事しか書いてないから、やっぱり初心に戻って(?)体当たりでネタを作らねば。
今日は、クラッシュオブクランで800万ゴールド貯めて、クロスボウをレベル4にするという大事な予定があるけど、やむなくその予定を先延ばしにして、カオサンロードに飛び出しました。
ひとりでガツガツやってもなにも楽しくないので、日本人の旅人Mちゃんにアシスタントとして協力して頂き、バーでビールを飲みつつの100人ドレスアンケートが始まりました。
2、続々と集まる回答。
カオサンロードでビールを飲んでる観光客も旅人も、みんなヒマです。
そりゃそうだ。忙しかったら昼間っからビール飲まない。
フィリピンで勉強した英語でがんばって話しかける。
もちろん「ホワイトアンドゴールド」とか「ブラックアンドブルー」なんて言いません。
「ワイッアンゴー」「ブラッアンブゥー」くらいです(笑)。英語の発音についてはこちらの記事。
【フィリピン英語留学】勉強してるというより、手品の種明かしをされてるような感じ。
20代〜30代前半くらいのひとの半分くらいは、写真を見せた瞬間「あー、それね!」「不思議だよね!」と、既に知ってます。恐るべし、SNSの拡散力。
それ以上の年代のひとは、「は?なにがしたいの?」「なにが言いたいの?」「あなた、そのドレスを売りたいの?」などと、事情を説明するのに手間取ります。
だいたい、3分の2くらいのひとが「青と黒に見える」と言い、3分の1くらいが「白と金に見える」と言います。
「最初に見たときは白と金だったけど、そのあと見たら青と金に見えた!」と言う方もいました。
いっしょに聞き込みしてくれたMちゃんは「青×黒派」なのですが、時間が経ってみると「一瞬だけ、白と金に見えた!」とも言ったりしてます。
「青と黒だ。私はドクターだから間違いない。」というひともいます。
改めて画像を見ましょう。
「白×金派」が見てる、白い部分が、「青×黒派」には、青く映るそうです。「空の色と同じさ」という方が複数いました。
そして金色に見えてる部分が、黒く見えるそう。いや、わっけわからん。
それでも、100人くらいには聞かなきゃ記事にできないでしょー。
ということで、ガシガシ聞き込みます。
もちろん、スムーズにいかないこともあります。
物売りに間違われて完全ムシされるとか、「君はそれをやって、お金をもらってるのか?」とか聞かれるツラい事態も発生しました。
いや、確かに僕たち、ヘンなことしてます。
バーのウェイターにも聞いたのですが、英語が通じないことも多かった。フランス語しかしゃべれないムッシュもいた。
「ハハ!これは、2枚画像があって、それぞれに違う画像を見てるんだよ!」と豪快に笑うひともいたけど。いや、僕たち、1枚の画像で聞き込みしてますから。
半分以上のひとが好意的に対応してくれて、そこからFacebookで繋がったひとも。
そうして、5時間かけて、バーを4軒ハシゴした末、ついに100人に「このドレス、何色に見える?」と聞く事に成功しました。
3、集計結果
で、結果がこちら。
こんなビールでビショビショになった紙を見せられてもしょうがないので、まとめました。
やはり、青×黒に見えてるひとが多いようにも見えるけど、僕たちは「何色に見えますか?」と聞いたので、「オレンジと黄色ね」とか「白と赤ね」みたいな、よくわからない色も出現してしまいました。
なので、全ての色を僕の判断で「青×黒」系と、「白×金」系に分けてみました。
「青×黒」系は黒青+茶青+灰青を合わせた数字。
「白×金」系は白金+青金+茶白+茶青+茶灰+オレンジ黄+白赤を合わせた数字。
この分け方でいいのかわからん。独断。
その図がこちら。
ほとんど半々なんだけど、やっぱり青×黒の方が多いのは間違いなさそう。
で、次に人種・国籍をまとめたのがこちら。
ドレスがどうのこうのより、
「わー、カオサンロードにはこんなに多くの国からひとが来てるんだー」という驚きの方が、素直に大きくなっちゃった。
日本人には話しかけやすいので数字もばらけるし、
タイ人とかカンボジア人は、全てウェイターとか従業員で、旅人ではないので、「カオサンロードにいる人間の純粋な割合」としては、このグラフは使えません。
そして、人種とドレスの色の見え方の関係には、ほとんど関係は見られませんでした。
男女にしてもそう。
ほとんど関係は見られないくらい、「白×金」系と「青×黒」系にばらけています。
日本人だけは、
「青×黒」系が16人。
「白×金」系が2人。(僕も含む)
で偏りが見られますが、それも18人のサンプルだとなんとも言えない。
ということで今回の調査で得た事は、
●人種や性別に関係なく、このドレスの色の見え方は別れる。不思議だね。
というのと、
●インターネット上で議論しても、お互いの真意がわかりずらいので、リアルで試した。楽しかったよ。
というのと、
●ひとは、同じものを見ても、全く違うように見えることもある(から、お互いに優しくなろう)
とか、そんな感じになるかと思います。
ちなみに「解説編」という記事も発見しました。
[解説編]人によって色が異なって見えるドレス(白と金?青と黒)。原因は色覚の恒常性による錯視だった!
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この記事を読んでも、「・・・それでも白と金に見えるんじゃー!」と、なんとも後味はスッキリしませんが、一応、頭での理解ということで。
では、今日の記事は以上です。
大好きなインド映画を見て、インド欲をかきたてております。
またのお越しを、お待ちしています!