インドのデリー駅で、iPhoneをすられて凹んでるふじさわです。。。
それに伴ってLINEアカウントも消失してしまったので、どうしていいかわからなくなってます。
とりあえず今日の記事は、旅好きの間で有名な、インドの有名なお祭り「ホーリー」に参加したので、そこで起きた事をそのまま書きます。
実はこの「海外のお祭りそのまま書く」シリーズは、2本目です。
一本目はこちら。
■タイのお祭り「イーペン・サンサーイ」の会場で起こったことをそのまま書いとく。「戦争みたいだな」
この記事が「イーペンサンサーイ」と検索したら4番目に出てきて驚いています。
まぁそもそもそのワードで検索するひとなんて少ないから、ほとんどアクセス変わらんけど。
ということで、インドのお祭り「ホーリー」に参加してきたので、そのまま書くよ。
目次
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1、ホーリーとは
2、御神輿×クラブ×色粉
3、祭りのクライマックス
4、後日談
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1、ホーリーとは
ホーリー祭(Holi)とは、インドやネパールのヒンドゥー教の春祭り。春の訪れを祝い、誰彼無く色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして祝う。
旅人の間でも「一度は行ってみたい!」として人気のインドのお祭りです。
3月の満月の日に開催されます。
今年は3月6日がその日で、僕は狙ってたわけじゃないんですが、ビザ所得が3月3日。航空券が3月4日。ということで、ドンピシャとなりました。
僕は海外のお祭りに参加するのがそんなに好きなわけじゃないんですが(海外の人々の日常の生活を見る方が好き)、ここまでドンピシャなら参加するしかないだろうということで、全力で楽しむことにしました。
で、ここで問題が発生。
インド全体では3月6日だけど、僕が到着するコルカタでは、3月5日とのこと。どうやら、満月の関係で、東インド(ベンガル地方?)などは、1日早いそう。
3月4日に到着した僕たち(飛行機の中で日本人と知り合った)は、
「あさってだよね?」
「明日らしいですよ。」
という会話を繰り返し、タクシーの運ちゃんやホテルのスタッフに確認し、「どうやら明日らしい」という結論に。
インド全体では3月6日ですが、コルカタなど、東インド地方では1日ずれてることもあるようです。
で、実際に2015年のコルカタでのホーリーは3月5日でして、今日の記事は3月5日の話です。
3月6日に道ばたで会った5,6人の日本人グループは、中途半端に色のついた顔とTシャツで声をかけてきました。
日本人グループ「すいません、ホーリーのメインの会場どこか知ってますか・・・?」と声をかけられて、
ふじさわ「コルカタのホーリーは昨日がメインだったんですよ。」
日本人グループ「まじかぁぁぁ。・゚・(ノД`)・゚・。」
という顔を忘れることができません。
2、御神輿×クラブ×色粉
では写真からどうぞ。
まずは、そのへんの出店で粉を買います。
一色20ルピー(40円)くらいで、3色買っても120円。
前日の情報では、
「朝7時からはじまって、14時半には終わるよ!」と聞いていたので、
9時くらいに起きた僕は、「出遅れた!」
と思って外に出たんですが、まだほとんど誰もなにもしてない。日常。
とりあえずそのへんで粉を買って、ひまそうな外人とか、インド人の子供と遊んでました。
この時点で、まだ街中は、普段と変わらない。
ちなみに僕がいたのはコルカタの中の「バックパッカーが集まる場所」として知られる、サダルストリートという場所。
で、10時くらいを過ぎ、日本人の友達と合流し、「どこにいけばやってるのかなー?」
と思って待ってると、おもむろに、木で小さな小屋みたいなのが組み立てられます。キャンプファイヤーみたいなの。
その小さなキャンプファイヤーに火が放たれたかと思うと、音楽隊が登場。
音楽室にあるような小太鼓、大太鼓、キーボード、ラッパ(?)の人々が現れ、リズミカルな音楽が響きます。
ふむふむと思って眺めてると、集まってきた観光客、外国人、インド人が、次々と粉を掛け合い、塗り合います。
「ハッピーホーリー!」と言いながらお互いの顔に粉を塗り合います。みんな、音に合わせて体を揺らしながら。
その音楽隊は、一カ所に留まるわけではなく、ゆっくりと通りを進みます。
その周りを囲むお気楽外国人たちも、それに続きます。
それはまるで、日本のお祭りで「御神輿(おみこし)」が街中を進み、その周りを市民が続くような感じ。
ではここでその写真をどうぞ。
音楽隊を中心にして、200人くらい(?)が、サダルストリートを、進む、進む・・・。
カメラマンたちは、自分の大事な一眼を守ろうと、自分のカメラをグルグルにタオルやビニールで巻いて、防御してる。
そして「おれには色をつけるなよ」オーラをバリバリ発してる。結局つけられるけど。
「へー、これがホーリーのお祭りなのね」
と、気楽に外野から見ている人々も、僕たちの手にかかれば、あっという間に色まみれ。
音楽隊を中心に歩いてるメンバーは全員が色まみれなので、そうでない人を見ると、グイグイ近づいて「ハッピーホーリー!」と色をつけるわけです。
粉を直接顔に付ける事もあるし、水で溶かした色水を水鉄砲で飛ばしてくるひともいます。水鉄砲はほとんど子供。
粉には2種類あるようで、僕が買った普通の粉と、落ちにくい、油の混じったような粉もあるようでした。こっちは、ほんと2,3日は落ちない。
で、これだけ騒ぐと、キッチリ写真に収めたくなるわけですが、もちろんiPhoneやスマホで写真を撮ろうとしても、メインの場所ではほとんど撮れない。粉や水で壊れるのが目に見えてますからね。
なので個人で写真を撮るには、そのメインのお祭り部分から離れる必要があり、これだとなかなか臨場感は伝わりづらいわけです。
で、お祭りの中心部でグルグル巻きにしたカメラで写真を撮ってる人々に
「その写真欲しいっ!」
と言うわけです。
しかし彼らは、雑誌か、ウェブ媒体の記者っぽいので、そうカンタンに写真を渡せない。
で、友達と「じゃぁ、何日か経って、”holi 2015 kolkata”とかでググれば、彼らの撮った写真が見つかるんじゃね?」
と話して、その通りだ!と思ったわけです。
しかしその考えは甘かった。無限のインターネットの海から(しかも英語の海)で、自分の写った写真を見つけるのは無理でした。
いくらそのワードでググっても、自分の写真は出てきませんでした。
で、セーフティネットとしてした行動が、カメラをグルグル巻きにしてるけど、素人っぽい、観光客っぽい、それでいて東アジア人(日中韓)っぽいひとに。
「ヘイ!その写真、おれにくれないか?」
と声をかけて、彼のスマホを借りて、自分のメアドをそこに入力して、「頼んだぞ!」という方法です。
こうして、中国人の22歳くらいの若い男子にお願いしたら、後日、ホントに送ってくれました。
ホントにありがたい!やっぱりあのメインのお祭りの中心で、一眼で撮った写真は迫力が違う!謝謝!Thank you my Chinese friend!
という感じで、祭りは続きます・・・。
3、祭りのクライマックス
疲れたらメインの集団から離れて写真撮ったり、水を飲んだり。
元気が出たらまたメインの集団に突入したりを繰り返しつつ、時間は14時くらいになります。
その間に、3回くらい、クライマックスっぽいイベントが起こります。
それがこちら。
とある通路の端から端に縄がくくられていて、その間に大きな植木鉢みたいなのが設置されてます。
この植木鉢をみんなで割ろう、というわけです。
かなり高い位置にあるので、肩車したり、肩の上に足を載せて立っても、届かない。大の男2.5人分くらいの慎重が必要なわけです。
さすがにここには女性は参加せず、多国籍で屈強な男どもが群がります。
明らかに体格がいい男性は下で支えになり、その上に小柄な男性が登ります。
しかし全員の体は粉と水でびしゃびしゃで滑るし、植木鉢はかなり高い位置に設置されているので、届かない。
その間ももちろん、大音量の太鼓とラッパ、キーボードの爆音。
僕もその中に突入し、190cmはあろうかという欧米人の肩に登り、肩の上に立ち、そこからジャンプしたのですが、届きませんでした。ジャンプ後は、下にいた他の男どもに受け止めてもらいます。
みんなが「オレが!」「オレが!」と、押し合いへし合いの混乱の中、
「おれが仕切る!動くなー!」という偉そうなインド人登場。もちろん彼も全身色まみれ。
「まずは、体の大きいヤツが・・・3人だ。あんたと、あんた、それにあんた!一番下になって!」
と、選ばれる。さっきの190cmの欧米人も選ばれた。
「そして次は・・・」「ワーッ!!!」
せっかく偉そうなインド人が仕切ってるけど、その横で別の男4人が、2人の肩車の上にひとりが丸まり、その上に小柄な男が乗り、なんとか植木鉢に手が届きそう。
おー、いけそうだー。
と思ってると、彼が植木鉢を叩き割った。
中からは、大量のピンクの色水。
全員にバシャーッと色水がかかり、とりあえず終了。
また音楽隊とともに、路地を進む・・・。
という、「植木鉢イベント」が3回ほど行われ、気づけば時間は14:30くらいになり、祭りは終わっていきました・・・。
4、後日談
で、ひとしきりお酒を飲んだりご飯を食べたりして、各々のホテルに戻ります。
シャワーを浴びるわけですが、なかなかカンタンには色は落ちない。最初に紹介した「油の混ざった」方の粉は、数日経たないと落ちません。
また、メインの祭りが終わって、夕方になっても、翌日でも、まだテンションの高いひとはいて、「ハッピーホーリー!」などと言いながら粉をつけてくるひとはいます。それは前日でもいっしょ。
けど、最初から完全に拒否の姿勢を示して、「おれはそういうテンションじゃない」と明確に意志を示せば、色をつけられることはほとんどありません。
メインの祭りの間でも、本気で「いや、私はそういうんじゃない」と拒否され、列から離れたときは、僕たちも色をつけませんでした。
いくら自由奔放なインドでの無礼講の祭りでも、その辺は境界あるのね、と感じました。
この翌日にコルカタからデリーへ移動したのですが、どの駅や街でも、まだ顔の端っこに色がついたままのひとが大勢いて、「みんな、楽しんだんだなぁ」と、微笑ましい気持ちになります。
メチャメチャ厳粛な駅の係員のお兄さんも、チケットを渡した手の指の爪にはピンクの色が残ってて、フフッってなりました。
ということで今日の記事は以上です。これはコルカタでの話なので、メインとされるバラナシはもっと激しいだろうし、リシュケシュはこんな音楽隊とか植木鉢は見かけなかったそうです。
この記事を読むみなさんも、一生に一度は、、、行く必要はないか(´・ω・`)。いくならどうぞ参考にしてください。
こんな祭りが世界にはあるんだなってことで!
またのお越しを、お待ちしております!