【ちょい閲覧注意】卵に入ったヒヨコをカンボジアで食べたので、報告します。動画5本目。

タイではサソリを食べました。
ベトナムではイモムシ、アリ、バッタを食べました。
カンボジアではヘビも食べました。

10月1日に日本を出て、東南アジアをゆっくりと回っているのですが、それぞれの土地で、なんらかのタイミングが重なり、「珍味」を食べることがあります。

しかし上記などは序の口。
まさかこのブログで【閲覧注意】の警告を発する日が来るとは。

目次からどうぞ。

目次

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１、夜のカンボジアを散歩してみた。
２、出会い。
３、ご対面。

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１、夜のカンボジアを散歩してみた。

それは11月の終わりくらいでした。
カンボジアといえばアンコールワット。
アンコールワットに近いことで観光業で栄えた、シェムリアップという街があります。この街は、アンコールワット以外の遺跡へ行くにも便利が良く、全く都会ではないものの、旅人には人気の街です。

首都・プノンペンから移動してきたその日。夜行バスでの移動で疲れ、少しお昼寝をしました。
そうするともちろん、夜には目が冴える。といってもまだ20時か21時くらい。

いっしょに旅してる男は気持ち良さそうに寝ているので、ちょっくら初めて来た街の散策でもしようか、と、ひとり夜の街を散歩することにしました。
道路も舗装されていないところが多い。夜の街と言っても都会じゃないので、怪しい客引きはほとんどいない。
トゥクトゥクのドライバーに「マリファナ買わねぇか？」と薦められるくらいで、首都のプノンペンからしたら、遥かに治安は良さそう。

ホテルの周りをぶ〜らぶら歩く事、20分。
そこそこ賑わってる食堂みたいな場所を見つけたので、フルーツシェイクでも飲もうかと、店に入る事に。
フルーツシェイクは、新鮮なフルーツをその場で氷といっしょにミキサーでガーしてくれて、モリモリサイズでも日本円で100円くらいで買えるので、旅人はみんな大好きなのです。東南アジアならどこでも買える。

で、シェイク以外にもなにか食べたいぞと。けどご飯ものを注文するほどじゃないから、なにかないかと思った瞬間。ソレが目に止まりました。

僕は奥の赤い椅子に座りました。

２、出会い

「あ、ゆで卵か。」
いまの僕の、ちょこっとお腹は減ってシェイクを飲むけど、それだけじゃちょっと足りない。けど、パッタイやご飯を頼むほどじゃない、というお腹具合と、ベストマッチだと感じました。

「ゆで卵にしては、仰々しい置き方がされてるなぁ。」
と少し思う僕。

わざわざ店頭に、それ専用のテーブルを用意して、山盛りにして置いてる。
怪しいと思いつつ、店員さんを呼び止めて、この卵を食べたいことを伝える。

店員「おー、おまえ、これなにが知ってるのか？」
ふ「え、ゆで卵でしょ。」もちろんカタコト英語ね。

店員「あれだよ。ベイビークックだよ。ハハ！」
ふ「は？ベイビークック？」

この店員さんがどんな顔でどんな人だったかは記憶の片隅にもないけど、とにかくこういう会話をして、僕の頭は一瞬パニックになった。
混乱してる僕を見て、その店員さんは「こんなミーハーに食べさせる必要ないわ。ほっとこ。」みたいな感じで、さっさと行ってしまった。

けどここで引き下がってはグロ食べ物ハンターとしてのプライドが許さない。
忙しく動き回るさっきの店員さんを呼び止めて、僕は再度聞いた。山盛りになってる卵を指差しながら、

ふ「つまり、ベイビー・・・これ？これのベイビーってこと？」
と言いながら、僕は両腕を曲げた状態でパタパタさせる、“ニワトリ”のジェスチャーをした。このアクションが世界共通かどうかとか、そういう話はいまはいい。

店員「だからさっきからそれだって言ってるだろ！ベイビーこれな！」
みたいなことを言いながら、店員さんは僕のアクションを一緒にしてくれた。

ほとんどない記憶を頼りに書いた店員さん。

おー、つまりこの卵にはヒヨコが入ってて。正確に言うと、ヒヨコとしてこの世に生を受ける前の状態の彼らが入っているのだと言う。
なんだその、中絶手術みたいなグロイ図は。

３、ご対面。

ふ「ワン、ワン。」
別に犬のマネをしてるわけじゃなくて、東南アジアでなにかを注文するときには、それを指差して「いっこくれ」という意味で、僕はいつもこう言う。

まもなくして、僕のテーブルにヤツがやってきた。シェイクはまだこない。

ライム、コショウ、リーフ、ヤツ。

全然食べ方がわからず困惑してる僕を、店員さんは優しくフォローしてくれた。

コショウの入った小皿に、ライムを搾る。そこにお好みでリーフを入れてもいい。
で、この底の深い皿に卵を縦に置くんだよ。
そして卵の先っぽをスプーンで叩いて割るんだよ。
中のスープをすするんだよ。

・・・スープ、すするんすか。

で、この有様。

正直、スープの味は覚えてない。

このあと、この卵の中にライムを搾ったコショウを注いで、お箸で中身を引きずり出して、一気に全部、口の中に放り込んだ。
ヒヨコとして生まれる直前の彼らの姿は、人間の妊婦さんのお腹の中を撮った写真のイメージと被った。とにかく「中絶」のイメージが頭から離れなくて、それを食べるなんて。グロイグロイグロイ。

このときの僕はひとりだったし、予告なく突然発生したこのイベントに対処するのに必死だった。なので引きずり出した後の写真は無い。
けど写真は無くて良かったかもと思う。お箸で卵の中から引きずり出した彼らの姿は、「ふじさわブログ」にはあまりにもふさわしくない。
それでもどうしても引きずり出した姿が見たい方は、あとで検索ワードを教えます。

で、肝心の味はどうだったかと言うと。もう口の中がグッチャグチャでわけがわからなかった。
味はコショウライムがかなりカバーしてくれてるものの、その食感のインパクトは隠せない。

卵の黄身と、レバーと鶏肉と手羽先をいっしょに食べたような。そんな感じのグロ食感。
珍しい食べ物として友人に紹介できるが、美味しい食べ物としては紹介できない。

後ほど来たシェイクで口直しをして、お金を払い、店員さんにお礼を言って、店を出た。
ちなみにこの卵も、日本円で100円くらいだった。

今回の旅の「インパクトのある食べ物」堂々１位の座に君臨した。

あまりにもインパクトがあったし、こんな食べ物聞いたことも無かったので、「こんな珍味を食べたのは、日本人で自分が初めてなんじゃないか？」とマジで思ったんだけど、
旅人仲間に聞くと、経験のある旅人は知ってた。

でもその名前がよくわからないから、「卵　ひよこ　食べる」で検索したら、優秀なGoogle先生は、トップにこれを表示してくれました。
バロット　wikipedia

僕が食べたのは「バロット」というらしい。
なのでグロ画像大好きな方は「バロット」で画像検索すると、僕が口に運んだものの画像がターンと出てきますぞ。

ということで今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしています！

P.S.
好評のグルグル自撮り動画。カンボジアとベトナムバージョンが完成しました。
ベトナムではiPhoneを無くしたので、カンボジアメインになってます。がんばってiPadで撮ってるのもあるけど。