「決意」は麻薬である。「今日から、新しい自分になる！」って、めっちゃ気持ちいいでしょ？

暑いですね。暑いです。
去年の今頃は葉山の海の家で働いていて、毎日太陽と砂と風と戦っていたんですが、今年はのんびりと室内で過ごすことが増えそうです。

では、今日の目次からどうぞ。

目次

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１、現代人。
２、決意は麻薬である。
３、処方箋

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１、現代人。

いまの日本は物質的な面で多いに恵まれてはいるけど、それで全員が幸せか、というとそうではありません。
物質的に満たされたことによって、必死に働いたり、食べ物を手に入れるための努力をしなくても生きて行けるようになり、決まった通勤をして、決まった職場に行って、決まった仕事をしていれば生きられるようになりました。

そうすると次の欲望が芽生えてくるのが人間の面白いところで、「自分の人生、他になんかあるんじゃないか？」「このままでいいのか？」という疑問が沸いてきます。

そこにインターネットとSNSの加速が加わります。「僕は、こんな生き方してるよ！」という他人の声が、不必要なほどに耳に入ってきます。自分のキャリアのために転職に成功したとか、お金が無くても全世界を飛び回ってるとか、田舎に引っ越したとか、ブログを書きながら旅をしてるとか( ´▽`)ﾉ。
これらの情報は、自分の人生を動かす気のないひとにとっては雑音か、エンターテイメントに過ぎませんが、「自分の人生、他になんかあるんじゃないのか？」と問いかけ始めたひとにとっては、重要な生き方のサンプルになります。彼らをマネしたり、参考にすることで、新しい人生を切り開くことが、グッとラクになるわけですから。

そうして、決まった職場を往復していた普通のひとが、ある日を境に「よし、新しい自分になろう。」と、決意をします。

それは新しい勉強を始めるとか、新しいビジネスを始めるとか、痩せるとか、本をもっと読もうとか、小さなことかもしれません。しかしその決意は偉大です。立派です。
ただ決まった職場と家を往復していただけの人間が、自我を持って、自分の欲望のために「よし、変わろう。」と決意する瞬間は、なにものにも変えられない輝きがあります。

しかし実際にその決意はどうなるでしょう？決意した通りの未来が、その人物に訪れるでしょうか？

答えはもちろん「ノー」です。
ほとんど・・・99%以上、数日か1ヶ月後くらいにはボエーッと会社と家を往復する一般人が再び出来上がります。
そこには、あの決意の輝きの陰もありません。

２、決意は麻薬である。

「決意すること」で、ものすごく大きな快感が得られます。
自分のそれまでのうだつのあがらない人生が消え去り、理想とする世界が目の前に広がるような気分になります。
開放感があって、気分がリフレッシュします。

しかし気分がリフレッシュするだけで、行動を変えることはできません。行動を変えるってのは、リフレッシュとは比べ物にならないくらいエネルギーが要りますからね。
で、通常の気分、通常の生活に戻っていきます。しかし通常の生活は、そんなに気分のいいもんじゃない。
段々とウツウツとした気分になってくる。

そこでまた、今度こそ「よし。私は、変わる！！」と決意します。けど結果は同じ。
気分はリフレッシュ。世界は輝く。しかし数日で戻る。

この性質は、とっても麻薬的です。依存性があり、中毒性があります。
ヘビースモーカーにとってのタバコや、アルコール中毒者にとってのアルコールや、ゲーム中毒者にとってのゲーム。恋愛中毒者にとっての恋愛。

「決意中毒」と言ってもいいし、「おれは変わるぞ中毒」と言ってもいいくらい、タバコとかと同じ性質を持っています。

何を隠そう、僕は「決意中毒日本代表」と言ってもいいくらい決意中毒ですw。

「よし！もっともっとブログをおっきくするぞ！」
「よし！フランス語の勉強するぞ！」
「よし！出版するぞ！」

と、大きく決意をしては、ふにゃにゃ〜っ・・・と日常生活に戻ってしまいます。

これは、現代病とも言えます。
1章に書いたように、物質的に満たされて、どこか退屈している現代人に、

「あなたも、英語のやり直しができる！」
「たった2ヶ月で、この体型に！」
「3ヶ月で、月収100万円！」

のように、大きな決意を促し、「あなたも、変われる！」という宣伝文句の広告が街に氾濫してます。

この「退屈な現代人」と、「さぁ、あなたも変われる！」の広告が合わさって、「よし！私も！」と決意してその快感に酔いしれては、数日後には日常に戻る。というひとがかなりの数、いるはず。
「決意」という名の麻薬から逃れる方法を考えてみましょう。

３、処方箋

本来、「変わろう。」という気持ちを持つということは、進化しようとしているわけですから、歓迎されるべきことで、素晴らしいはずです。
英語の勉強だって、ダイエットだって、新しい分野の勉強だって、新しいビジネスを起こすのだって、本来は、もんのすごく「いいこと」のはず。

それがただの「決意中毒者」のための麻薬にならないために、3つほどの処方箋を用意しました。

●「決意」は、「気持ちいい」と知る。

この記事に書いたように、決意することはものすごく気持ちいいです。新しい世界が眼前に開けるような気分になります。
決意することが気持ちいいと知れば、「あ、また私、決意して気持ちよくなっちゃってる」と気づきましょう。それだけで、かなり予防できます。

決意したあとに本当に新しい自分になるためには、その先に続く、地味でめんどくさくて長〜い道のりを通り抜ける必要があるのです。
その地味〜な道を通り抜ける間は決して、決意した瞬間のような清々しい気持ちだけではなく、ツラい気持ちやイヤな気持ちにもなります。

そのメンドクサイ道を通り抜けることでしか「新しい自分」にはなれなくて、決意して開放的な気分になるだけでは、なにも得られないと、まず、知りましょう。

●もう戻れない選択を、する。

これは決意の種類にもよりますが、「毎日、○○する」系ではなく、一撃必殺でリスクをとる系の目標に向いています。
例えば、会社を辞めるだとか、海外に行きたいだとか。

もう上司に言ってしまったり、チケットを取ってしまえば、もう戻れなくなります。あるいは、友人とか大勢の前で宣言してしまうとか。戻る方がリスクが大きいところまで、エイヤーでいってしまうのです。
このやり方は決意中毒から逃れる為の代表的な方法のひとつですが、欠点もあります。

それは、この気持ちを利用したビジネスに引っかかりやすくなることです。先に紹介した、英語学習とかダイエットは、先にお金をドカンと払わすことによって、もう戻れない状況を作り出してきます。
それはもちろん、「途中でいつでもキャンセルできますよ。」というよりは、結果にコミットしている（あ。使ってしまったw）という点で、逆に良心的なのかもしれませんが、そういうビジネスに絡めとられる危険があることを覚悟しておきましょう。

●モチベーションではなく、平常心を上げる。

これはとあるネットビジネスのセミナーで聴いて、なるほどなぁと思った方法です。
方法というよりは「概念」なので、「じゃぁ、平常心を上げる方法を教えろ」と言われればまた話が長くなるんですが、とにかくお伝えします。

ふじさわ画伯。

「モチベーション」は、上がったり下がったりしやすいし、周りの影響を受けやすいです。
「平常心」は、それらから影響を受けない部分。自分が普通に生活してるときの精神状態。

よく「モチベーションがあがらなくて」とか「モチベーションをあげよう」と言われますが、それ、絶対キツイですよって。
なにも起きてない、通常の「平常心」から上げて行かないと、なんにも続きませんから。

モチベーションは、上がりやすくて、下がりやすい。こんな不安定なものに自分の人生の舵を握らせちゃダメです。自分の人生の舵を握るのは、平常心。
誰からの刺激も受けていない、誰の影響も受けてない状態で、どのくらいがんばれるか。これが「新しい自分、新しい人生」を手に入れられるかどうかの分かれ目になるわけですね。まる。みんな、がんばってこー！

では、今日の記事は以上です。

連休中に、六本木のアベンジャーズ展と、アベンジャーズの新作の映画を観てきました。
ドッカンボッカンで、「これぞアメリカ！」という感じの気持ちいい映画でした。

マイティ・ソー。このひと、実は神。

落書きコーナーがあったから、ハルク描いてきたw

では、またのお越しをお待ちしています！

いま、どのくらいバズらせられるか実験中です。
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