「あんたの髪型を気にしとんのは、あんただけやで」理論。

28歳になって3日目ですが、まだAmazonからちょこちょこと荷物が送られてきてます。
今日の午後にも3つ届くのですが、中身をまだ知らないのでドキワクです。

せっかくいくつもプレゼントを頂いてるので、それぞれのレビュー記事をサクサク書こうかなぁと思っております。

iPhone6s発表によるブログ特需も続いてまして、いつもの2倍近くのアクセスがこの数日はあります。
けどひとつも6sについて書いてなくてごめんね。それよりも面白い記事いっぱいあるから見てってくださいね。

目次

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１、朝。
２、あんたの髪型。
３、自意識。

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１、朝。

聡樹（さとき）は14歳。中学2年の普通の男子だ。
中学校にはもちろん学校指定の制服で行くのだが、聡樹は胸元のボタン2つ外すのがスタイルだ。

ボタンを外した胸元からは赤いシャツがチラリと見え、その下に楽天で買ったシルバーメッキネックレスのチェーンが覗いてる。
ネックレスのトップを外に出してしまうと先生に注意されるし、なんだか目立ちたがりみたいでダサい。
トップはシャツにしまいこんで、チェーンだけさりげなく見えるようにするのがここは正解だ。

母「あらあら、まだ鏡を見てるの？」

くそっ。なかなか髪型が決まらない。
ネックレスも、そこから見えるシャツも、ボタンの外し具合もバッチリ決まったのに。

髪型がダサいと意味がないんだ。あぁ。これだと前髪が目にかかってナルシストだと思われる。
しかしこうだと地味すぎる。けどこうして立てすぎると、あいつと被るんだよなぁ。やっぱりパーマかけちゃおうか。けど校則で禁止されてるし。

母「早く朝ごはん食べちゃいなさーい」

うーん。やっぱり毛束をねじって逆立てるのがいいよな。よいしょっ。よいしょっ。
時間がかかるなぁ。。。けどこれだと、逆立てすぎて、マンガのキャラみたいじゃないかなぁ・・・。

母「さときー」

「ジョボジョボジョボボ〜ッ・・・」

トイレのドアが空いて、おばあちゃんが出て来た。
聡樹はまだ、鏡の前で髪をいじっている。

おばあちゃん「さとき。あんたの髪型を気にしとんのは、あんただけやで。だ〜れも、あんたの髪型なんかみとらん。」

２、あんたの髪型

インターネットがドンドン発達してます。
インターネットが、テレビや新聞などのメディアと決定的に違うのは、国民全員が「受信者」だけではなく、「発信者」になる権利を得たことにあります。

みなさんもいままさに、一介のドコモ店員が書き始めたブログを読んでます。それ以外の多くの時間も、なんでもない一般人が発信した情報を受信しながら生活してることと思います。
SNSでの書き込みがその代表です。2chまとめの書き込みだってそうです。素人がフワッと発信した文章、写真、動画などを見て、僕らはかなりの時間を消費しています。

素人が発信した情報を受信するのは確かに楽しいですが、もっと楽しいのは、自分から発信することです。
自分の好きなことを形にしてインターネットの世界に載せるのは、ガラス瓶に手紙を入れて海に流すのにも似ています。

誰にも届かないかもしれないし、届いても心に響かないかもしれない。
それでも、「私はこう思う」という文章を書き、「これが美しい」と思う写真を撮り、「これは価値がある」と思うものを売る。

こうして全員が「発信者」になれることは、インターネットが与えてくれた最大の恩恵のひとつですが、ここでひとつ問題が発生します。

そう。聡樹くんと同じです。
聡樹くんは髪型を。僕たちは自分の投稿の下書きを見て。「ヘンに見られないかな？大丈夫かな？」
と思いながら確認し、準備してるうちに、時間が過ぎ去って行きます。

準備をしつつ他人のことを想像し、「あのひとはもっとかっこいいし」「あのひとは昔から実績があるし」「あのひとに嫌われるかも」
とグジグジといつまでも確認しています。

おばあちゃんが聡樹に言ったように、僕もそんなグジグジしてるひとには言ってあげます。

「あなたの投稿を気にしてるのなんて、あなただけですよ。」

３、自意識

「自分がどう見られてるか？」を気にするのはごく自然な感情です。
身だしなみを整えたり、体裁を整えたり、TPOに合わせたり。

ブログだって、タイトル付けがものすごく大事。
ネットショップに出品するのなら、最初に見える写真が売り上げを決めます。

そうして自分の見え方を意識するのは大事なことなのです。

しかしちょっと待ってください。

あなたのことを見てる「その相手」は、なにを気にしてるでしょうか？
そう。その相手も、「自分がどう見えるか？」を気にしてるのです。

なんというパラドックスでしょう！

僕は、「僕がどう見られるか？」を気にしてる。
その相手も「私はどう見られてるかなぁ？」と気にしてる。
別の彼も「僕はどう見られてるからな？」と気にしてる。

みんなで仲良くテーブルを囲んでいるのに。「自分がどう見られてるか」ばかり考えてるのが人間なのです。
もちろん例外は多数ありますが、これが人間の基本的な感情パターンなのです。

みんなでテーブルを囲んでるんだけど・・・。

みんな自分のことを考えてる。他の人も、自分のことを考えてるとおもうし、考えるべきだと思ったりもする。

リアルな人間関係でそうなんですから、インターネットにもその傾向は現れています。

僕のブログやSNSのことを気にしているのは僕だけです。
ふじさわブログの熱心な読者であるあなたも気にしてくれてるのは知ってますが、意識のうちの1%以下でしょう。24時間のうち、5分くらいでしょう。それ以外の23時間以上、あなたは自分のことを考えています。いや、5分という時間を僕にくれてるだけで、もんのすんごい嬉しいんですよ。

僕も一日のほとんどの時間、自分のことを考えてます。
他のひとのことを5分も考えるなんてかなりレアケースですからね。

うん。
あなたの投稿を気にしてるのなんて、あなただけ。だから思いっきり、好きなように発信しよう！どうせ誰も見てない！気にしてない！

ぼーっとネットを見てるより、発信したりアクションした方が何倍も楽しいですからね。

ということで今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております！