いらっしゃいませ!
ふじさわです。
僕は、1年間事故物件(心理的瑕疵物件とも言う)に住んだことがあります。
2015〜2016年の間ですが、事故物件に住んでる間はブログにそのことは書けなかったし、周りにもほとんど言えませんでした。
しかしいまは事故物件からは引っ越して快適な部屋で暮らせているので、この機会に事故物件に住んでいた話をまとめようと思います。
目次からどうぞ。
1、事故物件に住む前。
あれは、2015年4月のことです。
僕は、東南アジア半年間の旅を終えて帰国しました。
4月だというの雪が降り、そんなこと想像もしてない僕は短パンでした。
半年の東南アジアの旅は最高に楽しかったけど、東京には家がない。
もちろん高知県には実家はありますが、実家に帰る気は最初からありません。
とりあえず友達の家に転がり込んで、新しく借りる物件を探していました。
Mくんあんときはほんとありがとう。
しかしいかんせん、弾丸でバックパッカーの旅に出て帰ってきたばかりだから、金がほとんどありません。
いまは手元に数万円しかないので、月末にグーグルから振り込まれる10数万円を頼りに家を借りるしかありません。火の車。
そのときの条件は
▶︎家賃は4万円以下
▶︎初期費用10万円以下
▶︎新宿まで30分
▶︎シェアハウスとかソーシャルアパートメントとかそういうのはイヤ
という感じでした。
それこそ「検索せぬならスマホは持つな」で、検索しまくりました。
しかし賃貸物件の情報は、どうやら検索するべき類の情報ではないようです。
ネットでは完全な情報は提供されていないので、なんとなく良さそうな不動産屋さんに突入することにしました。
その方が、圧倒的に効率が良さそうなので。
そして、中野区に行き、駅前にあるごく普通の不動産屋さんに足を運びました。
数週間前までインドやタイの血なまぐさい市場で戦っていた僕は、まだ日本の温度間に染まってはいませんでした。押しが強かった。
そんな僕の押しが良かったかはわかりませんが、そのときの不動産屋さんはとても「いいひと」でした。
家賃4万、初期費用10万、新宿まで30分て、やっぱりキツイ条件のようでしたが、それでも探してくれました。
出てくるのは
「風呂・トイレ共同」であることが当然で、
「駅から35分以上歩く」とか、
「4畳」とか、熾烈を極める条件ばかりが揃いました。
その中で、
と言って差し出されたのは、狛江市(こまえし)の物件でした。
▶︎風呂・トイレ別
▶︎6畳1K
▶︎駅から徒歩3分
▶︎新宿まで30分
▶︎家賃4万・初期費用応相談
という、この時点では良すぎる条件でした。
不動産屋さんは、すごく、すごく言いにくそうに口を開きました。
2、事故物件に足を踏み入れた。
その日のうちに、事故物件も含めて、何件かの物件を見て回ることになりました。
雨の強い日だった。ふたりで傘さしてさ。
なにもこんな日じゃなくていいだろって思った。
しかしどこの物件も、「ここには住めない・・・」と思うレベルでした。
やっぱり家賃4〜5万で新宿30分の物件は、キツイ。
トイレが和式で汚かったり、部屋全体が薄汚れてたり、狭すぎたり。
その日の最後に、事故物件も見に行きました。
部屋はキレイ。バストイレ別。
この家賃帯だと、ユニットバスがついてても「マシ」なレベルです。
風呂かトイレのどちらかが共同で、マンション住民と同じものを使うことになるのが普通です。
しかしこの物件は、風呂とトイレが別という奇跡。
そして、駅から3分という好条件。
これはとっても大きなポイントでした。
殺人や自殺と、病死の間には雲泥の差がある。
なにせ、人は誰だって必ず死ぬ。
そして僕、インドで
死体を燃やすとこ、見てきたばっかですから。
とはいえ、不動産屋さんがボソッと
とはいえ、数々の好条件に揺さぶられた僕は、そのまま
と決めました。
とにかく、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジの存在は大きい。東南アジアに行くとき、そのほとんどを友人にあげて、ホントになにもなかったので。
それから数週間かけて、契約や審査を行いました。
保証会社を通した審査だったのですが、
印象的だったのは
というようなやりとりが、保証会社や大家さんなど、全ての関係者の口から出たことです。
みんな、事故物件の告知についてのトラブルに敏感になってるんだなと感じました。
いま調べてみると、「告知の必要性についての明確な基準はない」とのことですが、
どちらにせよ、トラブルになることをみんなが警戒してました。そらそうだよね。
初期費用は、ゴネにゴネて、不要なものは全部外してもらい、12万円くらいまで下がりました。
当初の予算はオーバーしましたが、なんとかしました。
3、事故物件に住んでみた
そしてトントン拍子に契約は進み、事故物件での生活が始まりました。
住んでみた感想としては、
「フツーの部屋となにも変わらない」です。
周りの部屋から生活音がしてうるさく感じることはありましたが、それは誰だって起こること。
遊びに来た友達には、面白半分で「この部屋、事故物件なんだよ」と伝えることもありましたが、それだけです。
男子との話のタネには持ってこいですが、女子のときは言いませんでした。当時の彼女にもこれは伝えることなく、この記事を読んで初めて知ったそうです。言ってた気がするんだけど・・・。
そして「事故物件に住んだ」という話をすると、決まって
「霊感があるか、ないか」
みたいな話にもなってきますが、そういう地に足のついてない話はここではしないことにします。
とにかく僕は、なにも普通と変わらない一年間を、その部屋で過ごしました。
家賃は安い、家電はある、駅まで近いしで、「お得」な時期でした。
唯一の不満点は、「日当たりの悪さ」でした。
一階にあるその部屋は、窓の目の前に建物が建っていて、ほとんど部屋に日は差しません。
一年のうち、最も日が差してこのレベルでした。15cm(笑)。
「太陽の光を浴びる」ことと健康についての関心がここ最近は高いのですが、部屋に光が入ってこないとホントダメです。
なんでもなくてもウツウツとした気分になっちゃうし、朝も起きれません。
結果、積極的に外出するようになりました。
自宅でパソコンでできる仕事なのに、わざわざカフェやファミレスに行って作業して、夜に自宅に戻る日々。
そのほかの条件を考えれば許容範囲でしたが、日当たりが悪いのは全くいただけませんでした。
4、事故物件を出るとき。
事故物件に入居したのは、2015年5月1日でした。
そして僕は神奈川県の平塚市に2016年5月1日から住んでいます。
ちょうど一年間、その部屋に住んだことになります。
事故物件の契約は、「一年以上住んで、それ以降は解約金はかからない」という条件だったので、その通りに一年ピッタリででたことになりました。
新しい部屋は、日当たりも風通しも良くて、海も近くて最高に気に入ってます。
カフェやファミレスに行くことは減り、パソコン作業はほとんど自宅でしています。そうしたいのです!
結果的に人生のいろいろな部分が好転しています。
この経験から僕は
というポリシーを持つことになりました。
そして、この事故物件の話も含んだ、
「引っ越しって人生にめちゃ影響を与えるよね」ということを書いた電子書籍も出版しています。
ぜひご一読をどうぞ。500円。読み放題も対応してます。
かなり評判いいです。
とりあえず僕は、「事故物件に住んだことあるよ」ということは、一生使える話のネタになったかな、という気持ちでございます。
ということで今日の記事は以上ですが、僕はこの事故物件を
初期費用12万円・家賃4万円で借りておりました。
ーーー追記ーーー
これらの経験が活き、雑誌に取材していただきました!
→CHINTAI首都圏版3/16号「住み替えで運命を変える!」に掲載されました!
また、この経験を活かし、引越しに関するサイトもオープンしました!
→急速・即日の引越し業者をマッハで予約!
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事故物件について話した動画をYouTubeにアップしたので、よければどうぞ。
チャンネル登録もしてくれると嬉しいです。
事故物件関連の面白そうな書籍があったので紹介します。
マンガで読みやすそうです。
では、またのお越しをお待ちしております!
ためになりました!ありがとうございます。