[公開日]2017/07/11
[更新日]2019/08/20

滲出性中耳炎になっちゃって、鼓膜を切りそうになった話書く。

いらっしゃいませ、ふじさわです。

実は僕、「中耳炎(ちゅうじえん)」になっちゃいました。
だいたい4週間くらい前の話で、いまはほぼ完治してるんですが、同じような症状の方の参考になればと思うので、書きます。

ちなみに中耳炎にはザックリ分けると2種類あって、
「急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)」と
「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」があります。

中耳炎になると「めっちゃ痛い!」というイメージがあるんですが、それは「急性中耳炎」のほうです。
僕がなったのは「滲出性中耳炎」で、痛みはあまりありませんでした。

「急性中耳炎」は、子供が発症するイメージですが、僕が子供のころ、
兄が急性中耳炎になってめっちゃ痛がってるのを見て

「耳抑えて痛がっとるwww 

ダッサwwwオレは痛くないのにwww 

中耳炎になるとかしょっぼwww」

 

とバカにしまくったバチが当たって、この年で中耳炎を発症してしまったのかもしれません。

 

1、滲出性中耳炎の初期症状

こんな風に、痛くはならない。

ことの始まりは、
「なんだか耳が詰まってるな」という感覚でした。

プールから出た時に、耳に水が詰まってるような。
山に登った時とかエレベーターに耳がつまるような感じでした。

右耳だけがそういう風になってて、感覚としては

「耳を下にして、トントンってすれば水がでてきそう」
「鼻をつまんでプーッと耳に空気を送れば、治りそう」

という感じでした。
この時点でのツイートがこれ。

このツイートでは「朝起きたら治ってた」て書いてますが、治ってませんでした。
このツイートにあるように、「詰まった感じは、なんとなく消えて、なんとなく再発する」という状態が続きました。

2、滲出性中耳炎の次の段階

上記写真を友人(@kazuyafujisaku)がイラストにしてくれました。

「朝起きたら治ってた」というのは幻想でした。
耳のつまりを感じた翌日も翌々日も、つまりは続きました。

最初は「5分くらいで解消され、また5分くらいでつまる。また5分で解消される」くらいの周期だったんですが、その周期が悪い方に長くなっていきました。
「10分くらいで解消され、2分くらいでまたつまる。また10分くらいで解消される」
という風に周期が変化していき、ついには

「ほぼ24時間、ずっと耳がつまってる状態」

となりました。
この時点で、最初に違和感を感じてから4、5日が経っていました。

専門的には「耳閉感(じへいかん)」というそうです。
そして「耳閉感」のある間、僕はかなり不快な状態です。

なんのことはない、みなさんも「片耳が詰まった状態」で生活することを想像してみてください。

「相手の言うことが聞き取りづらい」
「自分の言葉が自分の中で反響するので、声の音量の調整がしづらい」
「この違和感を周りに理解してもらいづらい」

という状況なので、かなり消耗するし、イライラして過ごすことになります。

しかも、具合の悪いことに中耳炎を発症したときは「田舎フリーランス養成講座」の講師として活動していました。
いつもの引きこもりブロガー生活なら問題なかったのですが、この期間は受講生と話したり、講師同士で打ち合わせをしたりと、会話をする場面が日常よりずっと多かったのです。

とはいえ、関係するひとには「中耳炎になった」と軽く伝え、耳閉感のない左側から話しかけてもらうようにすることで、できるだけストレスを減らしました。
さりげなく相手の右側に座ったり、自分の左側に座ってもらったりしてました。

3、「耳 詰まる」をグーグル検索しても

色をつけてくれました。

さすがに僕も焦りを感じたので、原因の究明に取り組みます。

いまでこそ、「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」だとわかってるのですが、そのときはそんな言葉をまず知りません。
Google検索で「耳 詰まる」とか「耳 詰まった感じ」と検索してみました。

・・

 

 

・・

 

その結果・・・。

 

謎のメルマガに登録し、

よくわからんPDFファイルをダウンロードし、

9000円くらいの情報商材のセールスページを読んでいる僕がいました。

「耳のつまりを一発で解消する!5分でできる魔法のエクササイズ!」

を知るために、30分ほどネットの海を彷徨ってしまいました。
病気系のサイトは、去年WELQとかが信憑性の低い記事を書きすぎて潰れたりして、信頼できる情報がネットにあまりありません。

このとき「体の異常に関しては、グーグルより、病院やな」と実感しました。

4、病院に行った

別の友達が描いてくれた

ということで、土日を利用して耳鼻科に行ってきました。
滞在してた場所がすごい田舎なので、電車で40分ほど電車に揺られ、耳鼻科にいくと・・・

・1分ほど「どういう感じか」を聞かれる
・耳の中と口の中を、器具を使って覗かれる
・聴力検査をされる

で、
「あんた、この可能性が高いよ」と、紙を渡されて、初めて

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

の文字をみました。
その紙には、滲出性中耳炎がどういう状態かを紙にカンタンなイラストで描いてくれていました。

掲載していいかわからないので、僕がそのイラストを真似したのがこちら。

「鼓膜の内側にある中耳(ちゅうじ)部分に分泌液が溜まってる」

とのことでした。

「滲出性」の「滲」の文字は「にじみでる」というような意味があるようで、中耳の中に、なんらかの液がなんらかの理由で「滲み出てしまった」状態だそうです。

たしかに、頭を下に向けたり横に向けたりすると、ゴロゴロと液体が移動してる感じはありました。

ふじさわ
なにか、原因とかはあるんですか?
お医者さん
あんた、風邪ひいてたろ。
ふじさわ
ふぁっ!?風邪っ!?
お医者さん
そうそう。風邪といっしょに発症するひとが多いんよ。

そういえば、耳のつまりを初めて感じた日の前後、少し風邪気味でした。
この時点で「このお医者さん、けっこうわかってるかも」と信頼してきます。

ちなみに、風邪を引いちゃったきっかけは
「2日連続で人狼ゲームを午前3時までやってたから」
だと思います、はい。

とはいえ、その日はちゃんと11時とかまで寝て、睡眠時間は確保したし、2日連続で夜更かししたって、いつもは平気。
風邪をひいたからって、中耳炎になるなんてことは今までなかったし。原因はわからん。

しかしそれに加えて、千葉に移動して10日目くらいで、しかもその10日間はメチャバタバタしてて、疲れが溜まってたとか免疫力が落ちてたはあるかもしれません。

慣れない環境だったし。
ビーチバレーのためにバタバタ移動したりしてたし。

ということで、僕が中耳炎になった理由は

・疲れが溜まって
・免疫力が落ちてた状態で
・2日連続で徹夜して
・風邪をひいちゃって、その流れで発症した

という結論になりました。
このくらいの無茶じゃ、まだまだへこたれないつもりなんだけどなぁ・・・

5、薬をもらった

お医者さん
じゃ、薬出すから、それで治らなければ手術しよう
ふじさわ
しゅっ・・しゅじゅつっ!?
お医者さん
ハッハッハ。薬で治らなければだよ。
ふじさわ
ふぇぇ・・・

一応、誰かの役に経つかもしれないので処方された薬の名前を書いておくと。

・ジュニナック錠200mg
・ポンタールカプセル250mg
・アンブロキソール塩酸塩錠15mg「サワイ」
・プランルカストカプセル112.5mg
・ガスロンN・OD錠2mg

という、5種類の薬をもらい、朝昼晩の食事後に、指定の数を飲むことになりました。

一週間後にまだ詰まってたら、来てね。

とのことで、この日はこれで終わりました。

こうして病院に行ったあと、僕の気持ちは

「安心したぁ〜」

という感じでした。
なんてったって「自分の体の状態が不明である」という状態はめちゃめちゃ不安になるもので、お医者さんに行って「あなたはこういう状態です」と言ってもらえると、安心します。

ほんと、体の不調は、グーグル検索よりも、病院ということを声を大にして言いたい。

病院にいくまでの僕は、耳の詰まりを
「疲れてるんだ」とか
「ストレスのせいだろう」とか
「新しく買った耳栓のせいか?」とかいろいろ妄想して、もやもやしてました。

そうしてもやもやしてると、次第に
「もしかすると、一生耳が聞こえなくなるかも?」
というよからぬ思いも巡ってきます。

病院に行って、とりあえずは安心しましたが、まだ「手術するかもしれない」という不安は残りました。

6、薬を飲んで一週間


この騒動よりちょっと前、「昼寝のときに耳栓をするのがいい」という噂を聞いて、耳栓を買ってたとこでした。

病院で薬をもらってからの一週間は、薬を飲みながら普通に過ごしました。
お医者さんには、それ以外はとくになにも規制されなかったので、

・運動
・飲酒

は普通に行いました。もちろん、度を越さない範囲で。
ネットの情報では、「滲出性中耳炎になると、運動も飲酒もダメ!」とは書いてたんですが、どのソースも信用できなかったので、お医者さんがなにも言わなかったから、僕は気にせず普通に過ごしました。

お風呂とかで耳に水が入るのはさすがにマズそうなので自粛しました。

そして、一週間後。

むしろ、詰まりはひどくなってる!

最初に病院に行った時点では、

「頭の角度によっては、耳閉感は消える」
「5分に一回くらい、一瞬だけ耳の通りがよくなる」

という状態だったのですが、あれから時間が経っても一向に改善する事なく、

「どういう角度でも、常に耳閉感がある」
「詰まりの具合も、大きくなった」

という状態でした。

「これは、手術するパターンや・・・」

と腹をくくりました。
お医者さんは
「手術といっても、3歳の子供だってする手術だから大丈夫だよ」と言ってましたが、その前に
「鼓膜を切る手術だよ」と言っていたのを聞き逃していません。

滲出性中耳炎は、鼓膜の内側に液体が溜まってる病気なので、

鼓膜をスッパーンして、

溜まってる汁をぶっしゃーする手術であることはわかってます。痛いのヤダ。

けど、治らないのはもっと嫌なので、2回目の病院に行きます。

7、滲出性中耳炎で2回目の病院

その日は

「鼓膜を切る日」

だと思って病院に向かいました。
しかし、お医者さんは僕の耳を見るなり

お医者さん
もう一週間くらい、薬で様子見ようか

とのことでした。

(生殺しかよぉぉぉっ!

どう考えても先週より悪化してるんだから、薬が効いてないってことでしょ!?
それならこれ以上悪化する前に、ひと思いにやってくれよぉっ!)

ふじさわ
あ、あの・・・むしろ先週より詰まりはひどいんですが・・・
お医者さん
そんなことないよ?順調に回復してるよ。
ふじさわ
へ?回復してるの?

そしてお医者さんは、さっさっさと、ペンタブみたいなので図を書いてくれました。

「君の耳を覗き込むと、こんな感じになってる」

マジでこのくらいゆるい図でした。むしろお医者さんが書いた時は黒一色だったので、色をつけた分、本物よりもクオリティの高い図になりました(どうでもいい)

「先週は鼓膜を覆うほど液が溜まってたけど今週は減ってる」

というのがお医者さんの主張でしたが、僕は

「むしろ、耳の詰まりの感じは逆。先週はまだ余裕があったけど、いまは完全に詰まった感じがする」

と反論しました。

 

すると

 

 

お医者さん
んなこと言ってもこうなってんだから仕方ねえでしょうが

 

と、軽く怒られました。
お医者さんは僕の耳の中をスコープみたいなので覗き込んでるんですが、そのときに上の図のように見えるそうです。
最初の図を見ると、お医者さんの主張も納得できます。

最初の図

お医者さん
とにかくまぁ、同じ薬を飲んで、一週間後にまた様子みよう

というお医者さんに従うことにしました。
鼓膜をスッパーンしなくて済んだので助かりましたが、朝からめっちゃ決意して病院に来てたので、「おれの決意と緊張を返してくれ」と言いたくもなりました。

ということで、薬をたくさん買って帰りました。

8、2回目の病院から一週間

ちなみにこの期間、「イヤホンで音楽を聞くと鼓膜に悪い気がする」と思って、骨伝導イヤホンを買いました。
参考記事→骨伝導イヤホン買ったのでレビュー!「音声を聞きながらアウトドアするひと」にオススメ!

ちなみにこの骨伝導イヤホンは、メルカリで売りました(残念)。
「滲出性中耳炎だと、イヤホンで音楽聞いちゃダメ」というのもネット情報でありましたが、お医者さんはそんなこと言いませんでした。骨伝導イヤホンは、好奇心8割で買いました。

・・・

そして、2回目に病院に行ってから、一週間が経ちました・・・。

な お っ た

ほぼ、9割9分治りました。ひゃっほー。
生活リズムを取り戻したからか薬が効いたのかわかりませんが、とにかく治りました。

耳が詰まった感じは、2回目の病院以降、少しずつ消えていき、一週間もすればかなり減って、一日のうち、耳のことを気にする時間が減っていきました。

そして気づけば、ほぼ完治です。
まだ、ほんのたまに違和感はありますがそれもいずれ消えるでしょう。

まとめ

・風邪とか睡眠不足とかの複合要因で、滲出性中耳炎は発症する
・手術か薬かどちらかで治る
・体の不調は、グーグル検索よりも、お医者さんにいこう

超ありきたりですが
「健康の大切さを実感した」出来事となりました。

僕も29歳になり、あと2ヶ月で30歳です。
ここから先の人生は、「健康」をいかに守るかが大きな課題のひとつになるだろうなので、「食事」「睡眠」「運動」の基本を固めていきたいと思います。

ということで、今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!