いらっしゃいませ!ふじさわです。
えー、僕は2017年10月5日に日本を出発して、1年〜2年くらいかけて世界一周しようと思ってます。
世界一周の「予防接種」の話に関して、随分悩んだり調べたりしたので、この記事で全部書いてしまいますので参考にどうぞ。
では、目次からどうぞ。
1、世界一周の予防接種、必要ある?
まぁそもそも、予防接種って打つ必要あるの?打たなきゃいけないの?
っていう話ですが、結論は
別に打たなくてもいい。です。
今までに何人もの世界一周者や長期トラベラーと喋ってきましたが
「必要ないでしょ」
「私は何も打たずに世界一周したけど、大丈夫だった」
という人に何人も会いました。
その理由は様々ですが、ひとつに「打っても打たなくてもあんまり変わらない」というのがあります。
予防接種の代表に「狂犬病」があります。
狂犬病は、ウィルスを持った犬などの動物に噛まれて数日で発症し(噛まれる部位による)、発症したらほぼ100%死亡するヤバいやつです。
しかし予防接種を行っていなくても、犬などに噛まれてから24時間以内にワクチンを摂取すれば、ほぼ助かるそうです。そして、予防接種を行っていた場合でもその24時間以内にワクチン摂取を推奨されてます。
ワクチン摂取してるひとの場合は「予防」目的だそうだけど、実際にはあまり変わらないイメージ。
・・・という具合に、様々な種類のウィルスがありますが、そもそもの発症の可能性がメチャ低い上
「予防接種したところで、防げない」
「なにかあった時にちょいマシになるだけ」
という性質のものがいくつかあります。
こんな感じなので、世界一周者、長期旅行者でも「ろくに予防接種してない」というひとがいるのは納得です。
唯一、黄熱病だけは、発症云々じゃなくて「予防接種してないと入れない国」がアフリカのあたりにあります。
黄熱病の予防接種をしたら「イエローカード」と呼ばれる証明書をもらえるので、それを見せないと入れない場所があるので
という旅人もいます。
下にある黄色いのがイエローカード。僕ももらった。
2、世界一周の予防接種の値段
「ほとんど予防接種してない」人々が、なぜ打たないのか?というと、めんどくさいというのもありますが、
カネです。カネ。
そもそも「予防接種が必要か?否か?」という議論が上がる理由が、カネです。全部無料だったら、誰だって打つでしょ。
クリニックによって価格は変わるみたいなので、横浜のクリニックに行ってみました。不覚にもどこのクリニックか忘れてしまった。
で、クリニックに行くと、まずはこう聞かれます。
と聞かれるんですが、僕をはじめとした頭パッパラパー系世界一周者は
という風に、ろくに考えてません。
予防接種って「この国はこの感染症のリスクが高い」というデータがたくさんあるので、行く国によって打つ必要のあるワクチンが変わります。
だけど上に書いたようにパッパラパーだと「じゃぁ全部打つのね」となります。
と言って渡されるリストは、こんな感じです。
狂犬病
A型肝炎
B型肝炎
腸チフス
百日ぜき
ジフテリア
破傷風
ポリオ
インフルエンザ
日本脳炎
黄熱病
「じゃぁこれ、全部お願いします!」
と言いたい所ですが、このリストの右側には全て価格が書いていて、全部「1本1〜3万円」くらいなんです。
しかも、狂犬病とかA型B型肝炎は3回打たないと意味がないのとかがあります。仮に一発2万円だと、狂犬病だけで6万円です。iPad買えるわ。
そして、このリストのやつを全部打とうとすると30〜40万円になります。
本当に「死ぬやつから順番に打つといい」と言われて、合理的だなと関心すると共に、ひとつひとつの感染症が
「どの地域に生息するか」
「どういうシチュエーションで感染するか」
「どういう症状が出るか」
「どのくらいで治るか」
を丁寧に教えてくれました。
と関心したのと共に、結局どれも怖いやんという結論になりました。そりゃぁもう、病気ですからね。
お医者さんが「保険」という言葉を使ったのを聞いて妙に納得しました。
けどさすがに、30万円とかキツイ。
ということで、世界一周者の間では定番の「タイで安く予防接種できる」というのにチャレンジすることにしました。
3、タイのスネークファームで予防接種
「タイのバンコク、スネークファームで予防接種が安いらしい」
という情報を元に、突撃してきました。
場所は、バンコクのシーロム駅、サラデーン駅から歩いてすぐのスネークファーム内です。めちゃくちゃでかい病院の隣です。
とりあえず「ヴァクシネーション!(vaccination:予防接種)」と叫びなら人に訪ねまくると、受付につきます。目的の場所を叫びながら歩き回るのはバックパッカーの得意技です。
スネークファームは写真撮影禁止な場所が多いので(あと、めんどくさくて撮ってなかった)、あんまり写真はないんですが、ここで予防接種を全部終えました。
ここでも
と言いまくってたら、
みたいな感じで対応していただけました。
多分、欧米人にも似たようなパッパラパーが多いので慣れてるのでしょう。
僕のときはラッキーで、日本語を勉強中のスタッフがいて丁寧に教えてくれましたが、いないときもあるので、基本的に英語です。
1日では全部を打てないので、3日に分けて行われます。
初日の1週間後に2回目。
2回目の2〜3週間後に3回目です。
なので、合計で3週間は時間が必要です。
で、ここで打ったワクチンは以下です。
Day1
狂犬病
A型肝炎B型肝炎
腸チフス
2080バーツ
Day2
狂犬病
ミックス4(百日ぜき ジフテリア 破傷風 ポリオ)
インフルエンザ
2800バーツ
Day3
狂犬病
日本脳炎
A型B型肝炎
黄熱病
3150バーツ
合計8030バーツ(約28000円)
ご覧の通り、なんでもかんでもブスブスブスブス刺しまくって、全部で約28000円でした。日本の10分の1。
ちなみに英語では注射を「ショット」で数えるので「Today is 3 shots.」とか言われてかっこよかったです。スリーショット!
1日に3〜4発打たれるので、結構辛いし痛いけど、この値段になるなら納得。
2日目に打った「ミックス4」と呼ばれるやつは、これ一発で4種類のワクチンになるからお得。
このスケジュールは狂犬病をベースに組まれていて、実はまだAB型肝炎は終わってません。
AB型肝炎だけ、これから半年後にもう一回打って終了なので、2018年5月にいる国で打ちます。
1日に3種類も4種類もワクチンを打ったら体調崩すかなーと思って大事をとってたんですが、一回も、なにも体調は崩しませんでした。
それよりも、3発に1本くらい混じってる「筋肉注射」と呼ばれるやつが、筋肉に直接刺すのか、めっちゃ痛かったです。
実は、横浜のクリニックで
と言うと、
と、ごく正論をいただきました。
実際には、タイは確かに全体的に大雑把だなぁと思いましたが、そんなドロッドロの場所でやるわけじゃないし、イメージ的には「日本の田舎の小学校でやる」くらいの清潔感でした。
10倍の価格差の原因が「清潔感」というのは理屈が通らないよなと思うくらいには綺麗でした。
タイのスネークファームで、僕のように全部終わらせるためには、タイに3週間以上滞在する必要があるので、これはまた別のハードルですが、毎回飛行機に乗っても日本より安いよなぁ・・・。
ということで、今日の記事は以上です。
長期間の旅行を計画してる場合、日本で予防接種するよりタイの方がめっちゃコスパいいからねー!
という記事でした。
またのお越しを、お待ちしております!