ネットで稼ぐ様々な方法が増えていますが、その中でも「Kindle本を発売して稼ぐ」というものがあります。
ブログやアフィリエイト、ライターよりはだいぶシェアは小さいですが、その分ライバルが少ないとも言えます。
で、Kindle本はどのくらい稼げるの?
という声が聞こえてきそうなので先に本題に入るとガツンとは稼げないけど、うまくいけば細く長い収入になるという感じです。
実際に10冊以上発売し、うまくいったものもいかなかったものもある僕が解説します。
Kindle本でこのくらい稼げました
僕の過去の著作はこちらからチェックできます。過去に10冊以上発売したので、収益の一部を紹介します。
ちなみに10年かけてジワジワと売れて、合計で220万円を売り上げていました。証拠画像は出せませんし、10年なのでそれほどではないですが、思ったより数字が大きくて嬉しいですね。
- 最高収益(瞬間最大風速)
- 最高収益(ロングスパンで売れたもの)
- 最低収益
- 平均収益
の4つを紹介します。
【3ヶ月で47万円】「勝手にコミットしろ 糖質制限フジザップ」
瞬間最大風速的に一番売れたのが「勝手にコミットしろ。糖質制限フジザップ」でした。
大きなカテゴリのひとつ「ダイエット」と、当時のブームだった「糖質制限」の2つの波に乗れたことが大きかったように思います。
初月19万円、2ヶ月目と3ヶ月目に14万円分売れました。本書は後に、出版社から紙書籍での出版ができ、ひとつの夢が叶いました。
【10年で30万円】「2勤5休のススメ」ジワジワ売れるベストセラー
10年という長い間、売れ続けているのが「2勤5休のススメ」です。
セール対象に選ばれたり、プライムリーディング対象になったりと、Amazon側から気に入っていただけてるようです。
発売当初はそれほど爆発力がなかったのですが、ジワジワ売れ続けています。「読みました!よかったです!」という感想を一番いただけるのも本書です。
いまでも毎月3,000〜4,000円は収益を産んでくれ、誰かにメッセージを届けてくれています。
【最低収益】発売中止にした本もチラホラ
この記事で、僕が発売した本を「10冊以上」と誤魔化して書いているのには理由があって「発売したけど、後に発売中止にした本」がいくつかあるからです。
発売して1ヶ月経っても3,000円くらいしか売れないようなこともザラにあります。(人によって「売れる」「売れない」の基準は様々です)
初月の売り上げが悪ければ、それ以降にまた売れ始めるのは期待できません。継続して売れている「2勤5休のススメ」は、初月に38,000円売れていました。
ということで、人によりますが、Kindle本は一生懸命書いて発売しても、数千円しか売れない(あなたとあなたの友人の2人しか買わないこともあります)こともザラにあります。
【平均収益】だいたい一冊2〜5万円か
個々人のSNSパワーにかなり依存するので「Kindleはこのくらい売れる!」とは全く言えませんが、当時1,000〜2,000人のツイッターフォロワーだった僕の感覚では、一冊平均2〜5万円くらいでした。
フォロワーといっても、濃さやアクティブ率が違いますし、フォロワーの属性に合ってるかどうかでかなり変わるので、あくまで目安にしておいてください。
Kindleでの収益の仕組み
Kindleでは、ざっくり分けて3種類の収益モデルがあります。
- 売上の35%(KDPセレクトに登録しない場合)
- 売上の70%(KDPセレクトに登録した場合)
- 読み放題による配分
KDPセレクトとは「Amazon専売」にする仕組みのことです。詳しくはこちらをどうぞ。読み放題(Kindle Unlimited)についてもこちらの記事で説明しています。
KDPセレクトとは?印税70%もらえる条件なので基本は登録しよう。
もし全て購入で、KDPセレクトに登録済みだとすると、10,000円の収益のためには、1,000円の本を14冊売る必要があります。(1,000×70%×15冊=10,500円)
ちなみに僕は、読み放題による収益の方が、購入の収益よりも大きいので、読み放題からの収益もバカにはできません。
あなたがKindle本を出すとどのくらい稼げる?
さてここで本題ですが、あなたがKindle本を出すとどのくらい儲かるのでしょう?
正直、それは全くわかりませんが「初速」と「それ以降」「Amazonからの評価」で解説します。
初速はSNSパワーに依存する
あなたが発売した電子書籍は、とりあえずはAmazonで販売開始されますが、よっぽど魅力的なタイトル、内容、表紙でない限り、初見の方はなかなか買いません。
やはり最初は、SNSでの告知が王道になるでしょう。リアルな友人や、オンラインコミュニティがあるのならばそこで宣伝してもいいでしょう。
とはいえ、数百円の本を何人が買ってくれるかは、あなたのそれまでの信頼、信用、人気がモロに影響します。
フォロワー数だけでなく、フォロワーの「熱量」も非常に大切です。
僕はTwitterが1,000〜2,000人の時に上記の本を発売しましたが、これよりフォロワー数が多くても売上は僕より少ないかもしれないし、フォロワー数が少なくても、売上は高いかもしれません。
フォロワー数×熱量で初速は決まります。
ブームやトレンドに載れるかが大切
Kindleをたくさん売るためには、その時のブーム、トレンド、人気カテゴリに食い込むのが大切です。
と言うのも、僕が「勝手にコミットしろ」が爆発して出版に至ったのは、完全に「糖質制限」というブームに乗ったからです。
また、「2勤5休のススメ」が売れ続けているのは、「自己啓発」という、ずっと続くジャンルで位置を占めているからかと思います。
書籍を出す以上、必ずなにかしらの「カテゴリ」に属すことになりますが、この辺りも考えながら出版できればよいでしょう。
Amazon側から高評価を受ければずっと売れる
Amazonがnoteやbrainなどの媒体よりも強いのは、Amazon内でのユーザーの回遊が多いからです。
Amazon内で表示が増えるのは、なんらかのアルゴリズムが働いているからです。アルゴリズムで高評価を受けると、継続的に少しずつ売れていきます。
といっても、上の「SNSでの初速」と「なんらかのブーム、トレンド」である程度売れないことには、Amazonから評価されることはないので、地道に売っていきましょう。
Kindle本(KDP)の稼ぎ以外のメリット
最初にも書いたように、Kindle本の発売は、ブログやライター、アフィリエイトなど他のジャンルと比べて、爆発力は少ないです。
とはいえ、Kindle発売には以下のようなメリットがあります。
- 自分の好きなことを好きなように書ける
- Amazon内で自動で売れる(かもしれない)
- 書籍発売に似ているので権威性が持てる
- 紙書籍を出版できるかもしれない
- ブックライティングスキルが身に付く
特に「好きなことを好きなように書ける」のはとても嬉しいです。
自分の伝えたいメッセージを、いつか読んでくれるかもしれない誰かに向かって届けるのはロマンがあるなぁといつも思っています。
というわけで、3ヶ月で自分の電子書籍を出版する3ヶ月出版チャレンジも募集しているので、ぜひチェックしてくださいね!