[公開日]2015/11/15
[更新日]2017/01/20

■フランスでテロが起きたら祈るが、シリアやイラクで同じことが起きてても祈らない世界。

日々、世界中で起きているテロの犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

目次


1、フランス国旗で埋め尽くされるタイムライン
2、シリアもイラクも。
3、人間の性を知り、前進しよう。


1、フランス国旗で埋め尽くされるタイムライン

今朝起きてFacebookを眺めていたら、なんだか普通とは違いました。
タイムラインが、「◯○さんがプロフィール写真を変更しました」ばかり。

スクロールしても、スクロールしても、いろんな友人がプロフィール写真にフランス国旗を重ねていました。
どうやら11月13日にフランス・パリで起きたテロの犠牲者の方への追悼の意と、テロに屈しないという団結を表明しているようでした。

Facebook側ではボタンひとつで設定を変えられるようにされていて、誰でも気軽に変更することに一役買っていました。

スクリーンショット 2015-11-15 15.53.57

で、ふとyoutubeを開くとyoutubeも、トップ画面はフランス国旗。「Latest News」で事件の最新情報へのリンクが貼られています。スクリーンショット 2015-11-15 15.50.06

Amazonだってそう。「Solidarite」は、「連携」「団結」「絆」などの意味のよう。
スクリーンショット 2015-11-15 15.48.20

で、世界的な問題に対して大手サイトも個人も関心を持って、小さいとはいえ行動していることは「ステキな」ことのように見えます。

しかし僕のなかにはどうしても「違和感」があり、みんながプロフィール写真にフランス国旗を重ねる度、その違和感は大きくなっていくのでした。

2、シリアもイラクも

僕のそんな違和感を吹き飛ばしてくれたのは、安定の永江さんでした。(永江さんのブログ
スクリーンショット 2015-11-15 15.34.04

自分がトリコロールにしないのは、フランスなら哀悼の意でレバノンなら何もしなくていいのかって思うからです。フランスにだけ哀悼の意っておかしい。

そこのコメント欄からのリンク先にも考えさせられるツイートがありました。

スクリーンショット 2015-11-15 16.05.15

「敬愛するパリよ、貴女が目にした犯罪を悲しく思います。でもこのようなことは、私たちのアラブ諸国では毎日起こっていることなのです。全世界が貴女の味方になってくれるのを、ただ羨ましく思います。」
シリア出身UAE在住の女性アナウンサー

つまり、
「日々、世界中でテロは起きてるのに、フランスのときだけ一生懸命に祈るのって、違くないか?」
ということです。
僕の違和感の正体はこれでした。今回のパリの何倍もの人数が、中東やアジアではテロの被害に合ってるでしょう。

例えば凶悪犯罪が起きたときに、被害にあった方がものすごい美人だったときと、そうじゃなく太っていたり年老いていたり、美人じゃなかったときで、リアクションが変わるような。美人が殺されたから必死になって目くじらをたてるような違和感でした。

僕自身が、日々世界中のテロや事件に関心を向けているわけではありませんが、とにかく違和感の正体が判明しました。

3、人間の性を知り、前進しよう

とはいえ僕は、フランス国旗をプロフィール画像に重ねることを悪いとは思わないし、Amazonもyoutubeもイイコトをしてるとは思います。

なので、「日々世界中でテロは起きてるのに、フランスのときだけ一生懸命に祈るのって、違くないか?」と思ったのなら、それが人間の性であると認めて、前進すべきだと思うのです。

結局、シリアやイラクなんて、正直どこにあるのかも正確にはわからないし、行ったこともないしその国の友達もいないし、周りにそこに行ったことのあるひともひとりもいない。シリア製、イラク製、レバノン製、ヨルダン製の商品もひとつも持ってない。

フランスのパリなら、行ったことある人も沢山いるし、いまどきひとりやふたり、フランス人の友達がいたっておかしくない。フランス映画も見るし、フランス製の商品が家にいくらあっても不思議じゃない。そのくらい身近で、「世界の人気者」の国です。

けれでも、フランス人の命と、レバノン人の命の重さに違いはありません。それなのに「フランスで犠牲になった方々へ・・・」と今回だけ祈るのは、どう考えてもしっくりこない。いくらFacebookやAmazonが盛り上げてるといっても、僕らが祈る対象は「ひとの命」であるはずなのに。

僕たちはこの出来事から、「自分の関心に近いところにしか、関心は持てない」し、「周りの盛り上げに、自分たちはすごく影響されてるんだ」ということを学んで、前進すべきではないかと思うのです。
これらは悪いことではなく、人間の性ですから、仕方ない。

日々、世界中で起きているテロの犠牲者の方々に、一日も早く平和な日々が訪れますように。

2015.11.16 15:34追記記事

■フランス国旗機能は、心から祈る人が増えることで、お祭りっぽくなっちゃう皮肉なシステム。

僕がこの話題関連で最も参考になったと思ったのはこの本。







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