■「紙の本の方が好き」ってひとは、だいたい電子書籍で読んだことない。

おととい書いたKindleについての記事に、Facebookでコメントを頂きました。

紙の本 電子書籍

無許可顔出しの名キュレーター

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>紙の本と電子書籍は対立しません。用途が違います。

ここもうちょい踏み込んで、膨らませてほしいと思う、リアル本が好きな私。

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きっとおんなじこと思ったひとが複数いるような気がするし、あの記事ではサラッと書いたけど、僕も深堀りしたい話題なので今日はこれで記事書く。

目次
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1、まず試してくれ。
2、せめて5インチ。
3、本というモノが好き。

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1、まず試してくれ。

で、少し論点はズレるけど、本当の問題だと思う部分は、ここ。

「私、紙の本が好きだから」っていうひとは、だいたい電子書籍で読んだことない。
ってこと。

これはあらゆる事柄にいえるんだけど、カレー食べたことないひとに「ラーメンとカレー、どっちが好き?」って聞いても、その返答に意味はないってこと。
仮にそのひとが「ラーメンの方が好きだ」って言って、そこに「絶対的に、この世のなにと比較しても、ラーメンが好きだ」っていう意味があったとしても、彼はカレー食べたことないんだから、どんなに一生懸命ラーメンの好きさをアピールしても説得力はない。

ラーメンとカレーくらいのシンプルな話題ならいい。彼にカレーを食べてもらえばいいだけだから。

 

もっと大きな話題になると、ここに「あきらめ」の要素が入ってきて、ややこしくなってくる。

「どこの国が一番好き?」っていう質問に対して、「やっぱり日本だよね。」っていうひとが、旅行でタイとハワイにしか行ったことなかったりする。
この場合は、ラーメンカレーの話題と比べて、「ホントはいろいろ行って試してみたいけど、諸々の理由で試すことすらできない」という「あきらめ」の要素が入る。
ホントはいろんな国に行きたいけど行けないし、日本もまぁ嫌いじゃないしみんないいって言ってるし、「やっぱり日本が好き」だなぁって言っちゃう。

こうして「AとB、どっちが好き?」に対して、「(Bのことはよく知らないし、知ろうと思ったらコストがかかるし、Aのことはまぁまぁ好きだし)Aが好き」という回答をしちゃう。
こういう回答は無責任だし、そこを問いつめようとすると「だって、○○だし、●●だし、Aが好きなんだもん!」と、どんどん論点がズレてしまう。Aが好きなのはわかったけど、あなたはBのことを知らないんだから。ひょっとしたらBの方がAより好きになるかもしれないじゃない?と言いたくなる。

つまり選択肢を選ぶときの精度は、比較する対象を体験した数に比例するということ。

この理論でいえば、仕事は転職しまくって自分に最適な職を探すべきだし、恋人も結婚相手も、できるだけ経験人数が多い方が、より自分に合った相手を見つけることができる。
そんなこと言っても世の中の全部の職業を経験することも、全ての異性と関係を持つことも、全ての国を訪れることも不可能なので、どこかで見切りをつけなきゃいけないわけだけども。

 

2、せめて5インチ。

で、紙の本と電子書籍の話に戻すとする。

「紙の本がいい」って言ってるひとは、だいたい電子書籍で本を読んだことがない。
だから、まずは試してほしいのだ。

試してほしいと言っても、電子書籍に関する全てを試してほしいと言ってるわけじゃない。なにも、Kindleで読んでiPadで読んでパソコンでも読んで。雑誌もマンガも小説もビジネス書も。Amazonも楽天koboもbookliveも試してほしいと言ってるわけじゃない。世界中の国に行くんじゃなくて、せめて日本を出てねって話ね。

せめて5インチスマホで電子書籍を読んでから、「紙の本がいい」と言うべき。5インチなら、とりあえずは読める。良さもいくらかは伝わる。

本来なら7インチ以上のタブレットの方が読みやすいし、Kindleのような電子書籍リーダーを用意するのがベストなのだけども。
iPhone4や5の、4インチ以下の画面で電子書籍を試してみて「こりゃダメだ」と言ってるのは、タイに言ってトムヤムクンが酸っぱくて「海外の食べ物はマズい。日本の食べ物が一番」と言ってるようなもんでっせ。全然良さを味わえてない。

それなのになぜ「紙の本がいい」発言をしてしまうかというと、自分が持ってるスマホ以外の端末を準備する気がないからなわけです。
1章で書いた「いろんな国に行きたいけど行けないから、日本好き」と同じ。
そりゃぁ、iPadでもKindleでも試せるなら試してみたいけど、そのために買う気はない。

ふじさわブログ至上でもトップ10に入る名記事がありまして。
■スマホユーザーにタブレットを買わすには、良質なコンテンツが必要。の話。
この記事によると、スマホしか持たないユーザーがタブレットを持つためには、「なんとなく」じゃなく、「これをやりたい!」と強烈に思わせるアプリかゲームかなにかがないと、永遠にタブを買うことはないということ。僕だってクラクラでiPadデビューしたし。

こうして「スマホしかないから、電子書籍の良さがわからない」→「私、紙の本が好きだから」ってひとが増える。
それって違うでしょうよ。

いや、こう言ってるひと全員に対して、こんなにひねくれた気持ちを持ってるわけではなく、リアルな会話では「そーだよねー」って流すんですが、厳密にいえばこういうことだよねと。

 

3、本というモノが好き。

電子書籍 紙の本

こうなる。

で、冒頭に書いた友人の質問への答えとして、ここまではズレた論点について語ってきました。
ここでやっと、紙の本と電子書籍の用途についてです。

図に書いたのは「メリット」なので、相手側に書いてることが、相対的なデメリットとなるわけです。

●1章と2章をふまえた上で、声を大にして言いたいのは、「電子書籍使ったことないひとたちよ。あなた方は、この速さを知ってるか?」ということ。

ちょっとネットサーフィンしてて、「これ、読みたいな。」と思って、検索する。電子書籍がある。買う。数百円。ダウンロード。もう読めちゃう。
この間、5分もかかりません。このスピードに目覚めたら、電子書籍が生活の一部になります。

紙の本ユーザーは、「読みたいな」と思ったら、「明日の会社の帰りにでも買おう」となります。しかし会社に行って、仕事して、同僚と会話してる間に忘れちゃうし、別の本や話題に目移りしちゃってます。結局買わない。Amazonで注文したら翌日に届いて、これはこれですごいけど、電子書籍には勝てない。

こうして紙の本ユーザーは「読みたいと思ったけど読んでない本」が人生に溢れていき、電子書籍ユーザーは「読んだ本」が増えていくわけです。
ドヤ!

●よく「本棚を持ち運んでるみたい」と言われるけど、ほんとその通り。Kindleひとつ持っておけば、数十冊の本を持ち運んでるのといっしょ。
●「無限」と書いたのは、一度本を買ってしまったら、永遠に自分のもの、ということ。Amazonアカウントが消失しない限り。

で、紙の本の側のメリット。
●紙の質感。本というモノが好き。手触り。重量感が好き。
●好きな本が部屋にある。それだけで、観葉植物や、工芸品に似たような、インテリアとしての役割すら果たす。
●友人に貸せる。これはむしろ電子書籍の「貸せない」デメリットを強調するために書いた。

これらの良さを、電子書籍ユーザーは知らないわけじゃないし、むしろ僕も好きです。
僕も7年ほど前の自己啓発オタク時代は、100冊以上の本を部屋に置き、壁一面を本棚にして、気に入った本ベスト10を平置きにして、毎晩眺めていたものです。
「うーん。この本は新たにベスト10入りだな」とかってやったりして(笑)。

とは言いつつも、やはり本の一番の価値は、「情報(内容)」です。
その情報を尊重しているという点では、電子書籍の方が、その情報により速く、効率的にアクセスするという点で勝っています。

かといって装丁やカバーも、ひとつの作品であり商品であるという意味では、電子書籍を使うと、そこをないがしろにしているとも言えます。

 

で、この話題の落とし所は、「自転車とバイクみたいなもんで、似てるけど使い分けだよね。」となります。
ガラケーかスマホかの話でも同じ落とし所だったけど、役割の違い。

移動するっていう目的は同じだけど、それに伴うリスクとか、どの点を重視するかで、好きな方を使えばいいんじゃない?
けど、バイク乗った事ないのに「自転車の方がいい!」というのは、ちょっとどうかと思うよ。

という話でした。

では、またのお越しをお待ちしております!


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ふじさわ

ブログでご飯を食べるようになってから4年目に入りました。 元ドコモ店員で、昔は「iPhone愛用中ドコモ店員」という名前でやってました。ノークレイジーノーライフ! 詳しいプロフィールはこちら