[公開日]2019/11/14
[更新日]2019/11/15

最新の骨伝導イヤホン「AfterShokz Aeropex」レビュー!つけ心地、音質、機能性紹介するよ!

いらっしゃいませ!ふじさわです。

2年以上前に「骨伝導イヤホン」についての記事を書きました。

そして、なんとこの記事を見てか「最新の骨伝導イヤホンのレビューを書いてくれませんか」という依頼をいただけるのだから、ブログは面白いです。

別に「骨伝導イヤホンのプロ」になるつもりはないんですが、イヤホンは昔から好きでいろいろ試してるので、お受けしました。
しかも2つも提供していただいたので、2記事あります。もう一つの記事はこちらです。

正直、けっこう高級なイヤホンだし、用途もマニアック寄りなので、この記事を見た全員が買うことはないと思います。
しかし「こんなイヤホンもあるんだな」「こんなメーカーがあるんだな」くらいに認知していただければ嬉しいです。

今日紹介するのは「AfterShokz(アフターショックス)」Aeropex(エアロペックス)という骨伝導イヤホンです。

このイヤホン、普通の製品ではなく、クラウドファンディングで資金を集めて作ってるというから驚き。今時ですね。

Aeropexのクラウドファンディングのページはこちら

1、骨伝導イヤホンとは

AfterShokzの骨伝導の説明ページより引用

そもそもの「骨伝導イヤホン」について少し説明します。

普通のイヤホンは、耳の穴から音を入れて鼓膜を振動させて音を伝えますが、
骨伝導イヤホンは蝸牛(かぎゅう)から聴神経へ直接伝えるそうです。

ふじさわ
なるほど「蝸牛(かぎゅう)」ね・・・。

と思うんですが、そもそも「蝸牛」ってなんやと思って調べてみました。

蝸牛(かぎゅう、cochlea)とは、内耳にあり聴覚を司る感覚器官である蝸牛管(cochlear duct)が納まっている、側頭骨の空洞である。

-wikipediaより引用。

つまり、

蝸牛はじゃなくて空洞

ということが言えそうです。
つまり、「骨伝導イヤホン」は、骨を伝わってるんじゃなくて、「空洞」を伝わってることになります。
もう一度、同じ図をみてみましょう。

この図の「白い部分」が骨で、グレーの部分が空洞(蝸牛含む)なので、「骨→蝸牛→聴神経」ということだそうですね。

とにかくまぁ、骨伝導イヤホンは「耳を塞ぐことなく、音を聞くことができるイヤホン」なのです。
それさえ知ってればオケ。

耳を塞がないことで、周りの音も聴きながら音声を聴けるわけですが、どんなシチュエーションで使えるか、いくつか紹介します。

ランニング、サイクリング

屋外でランニングやサイクリングなどを楽しむときは、周りの音が聞こえた方が安心です。
耳を塞がないイヤホンの一番の本領発揮と言えます。

僕はいつも自転車移動なので、かなり便利です。

子育てや家事をしながら

この図はAfterShokzのページより

自宅で音楽やオーディオブックを聴きたくても、赤ん坊がいれば、ちょっとした鳴き声や物音が聞こえる状態にしたいものです。
骨伝導イヤホンなら、音を聴きながら、家の中の音が聴こえます。

ただし、大音量にしすぎると聴こえなくなることはあります。

釣りや登山など、グループのアウトドアで

釣りや登山をするときは、お互いに声を掛け合うシチュエーションになりますが、自分の好きな音楽や、ラジオを聴きたい場面があるかもしれません。
骨伝導イヤホンなら、会話をしながら音楽を楽しめます。

室内での仕事中

これは僕が今まさしくそうなのですが、自宅でイヤホンをつけて音楽をつけて仕事をしていると、宅急便の「ピンポーン」が聴こえないことがよくあるのです。
せっかくアマゾンで頼んだ商品を受け取れないのは悲しいので、骨伝導イヤホン最高です。

病院の待合室で

今回商品を提供してもらい、いろいろ試して気づいたんですが、病院の待合室との相性が最高です。
「いつ呼ばれるかわからない」「けど、待ってなきゃいけない(ヒマ)」という場面で、YouTubeやNetflixを見て時間を潰すとき、周りの音も聞こえる状態にしておくと、名前を呼ばれてても聞こえるので安心です。

 

・・・という感じで、こう書いていくと「最高すぎて、むしろ骨伝導イヤホンみんな使うべきじゃ?」と思ったりもするくらい最高なんですが、唯一のデメリットも紹介しておきますね。

骨伝導イヤホンのデメリット「音質が悪い」

これは骨伝導イヤホンのしょうがない側面なんですが、骨と蝸牛を通して音を伝えるので、本来の外耳と内耳を通すよりもかなり音質が悪く聴こえます。

前回、4000円くらいの骨伝導イヤホンを買ったときも、音質に関しては100円イヤホンにも劣るようなレベルでした。

もうこれは、音の伝え方の形式の問題なのでしょうがない。
上にあげたようなシチュエーション面のメリットが、音質を上回るようであれば骨伝導イヤホン使ってくださいね、と言うしかありません。

2、AfterShokzのAeropexの音質、つけ心地、機能性は?

ということで、今回提供いただいたのは

「AfterShokz(アフターショックス)」様の「Aeropex(エアロペックス)」です。

イケオジパッケージ。

箱のデザイン、空気感はすごくいい。
オシャオシャのオシャ。

 

取り出した本体はこういう感じです。

 

この部分がコメカミに当たります。

 

ブルートゥースで接続されるワイヤレスイヤホンなので、充電が必要です。
専用ケーブルが同梱されています。

右側にボタンが2つ。+ボタンと-ボタン。
音量を変えられ、前後の曲に移動できます。+ボタンがペアリング、電源のON/OFFの役割も果たします。

 

左側の外側にもボタンが。(写真右側)
このボタンで「一時停止/再生」「電話を受ける/切る」ができます。

本体右側(写真左側)に小さな穴があり、ここがマイクになっています。
イヤホンを装着したまま電話ができるのはもはやマスト機能。

ということで装着してみます。

 

感覚としては「頭を両側から挟み込まれてる」感じです。
まぁ、その通りなんですが。

音も、普通に聴こえます。
イヤホンの音も聴こえるのに、周りの音も聴こえてて、変な感じ。不思議な感じ。

では、さらに詳しくレビューしていこうと思います。

3、AfterShokzのAeropexを実際に使ってみた口コミレビュー!

高架下でもテスト。

かなりいろんなシチュエーションで使ってみたんですが、結論としては「これは地味にいいかも」という感じです。
あとは「音量の調整がめちゃ大切」です。

というのも、上の写真のような電車の高架下を歩いてると、車の音、電車の音がうるさいです。
オープンになってる耳から音がガンガン入ってくるので、骨伝導イヤホンの音声がほとんど認識できません。

だからといってAeropexの音量をガシガシにあげても、大音量×大音量でカオスになるだけで、ほとんどなにも聴こえません。

あと、骨伝導イヤホン全般で、音量をあげすぎるとコメカミを叩かれてるような感触があって不快なので、大音量はおすすめできません。

 

また、イヤホンした状態で人と会話するシチュエーションとしてコンビニがあるんですが、Aeropexをつけていれば完璧かというとそうでもありません。

ちょっとでも大きめの音量にしてると店員さんの声は聞き取れないので、一時停止ボタンを押すか、イヤホンを外すことになります。
(大抵は、袋にいれますか、とかお箸はいりますか、とかとるに足らないことなのに)

なので、店員さんと話すときは音量を下げておかないと、相手の声は聞き取れません。

 

とはいえ、自転車で移動中につけて軽く音楽を流したりオーディオブックを聞くくらいなら最高です。

クラクションの音、前後左右の車の音が聞こえればいいわけなので、耳を塞いでしまうイヤホンと比べるととても安心感があります。

そして僕はかなりオーディオブックを聞くので、とても助かります。

Aeropexの音質について

肝心要の音質についてですが、いま手元にあるダイソーの100円のイヤホンと比べると、ちょうど同じくらいでした。

これはマジでAfterShokzさんに怒られないか不安なんですが、高音や低音のシャカシャカ感が、ちょうど100均イヤホンくらいです。

 

手元にある880円のカナル型イヤホンと比べると「断然こっちの方が音がキレイ!」と、誰でも思うレベルで違います。
20000円くらいするイヤホンを持ち出したら「あぁ、、音楽っていいな・・・」と感じることができます。

そのくらい、骨伝導イヤホンは音質をあげるのが難しいんだと思います。
ここで言う「音質」とはあくまでも体感の話であり、周波数がどうとかインピーダンスとかには触れていません。

あくまでも、本人(僕)が実際にどう感じるか、をもとに書いています。

なので、Aeropexをはじめとして、骨伝導イヤホンを買うときは「音質は捨ててる」ものだと思って買ってください。
というか、「周りの音をとりこめる」ということは、一つの聴神経で「骨伝導イヤホンの音+周囲の音」の両方を処理するので、(体感的な)音質は落ちて当たり前なんですよね。

あくまでも「耳が開いたまま音が聴けること(と、それに伴う生活の便利さ)」こそが骨伝導イヤホンの価値です。

Aeropexは19000円くらいするんですが、その価格で、100円イヤホンレベルの音質だと「エッ」と思うかもしれませんが、
イヤホンしてても外部の音もちゃんと取り込めるって、意外に便利なもんですよ。

 

僕は基本、20000円クラスのフルワイヤレスイヤホンを使ってるんですが、Aeropexと使い分けています。

Aeropex(骨伝導イヤホン)を使うとき
  • 自転車
  • 散歩(実験中)
  • 荷物が届きそうな自宅での仕事
  • カフェで仕事するとき(適度に雑音入るといいことも)

 

フルワイヤレスイヤホンを使うとき
  • 自宅で仕事するとき(郵便物が届く予定がない場合)
  • カフェで仕事するとき(密閉できた方がいいことも)
  • ジム
  • 電車、バスの中(うるさくない)

 

一番嬉しいのは、「自転車のとき」ですかね。
以前からフルワイヤレスイヤホンを使ってたんですが、やっぱり危ないんですよね。
危ないけど、オーディオブックくらいなら聴けるので聞くこともあるんですが・・・

というところに骨伝導イヤホンが登場したので、マジ神。と思ってるところです。

ということで、AfterShokz様の「Aeropex」のレビューでした。

両側にある3つのボタンを使って音楽やオーディオブックを操作するのは楽チンです。
あとは「メガネとの相性は悪い(ツルが邪魔)」「女性の場合、髪にかかるのでちょっとめんどくさい」
くらいでしょうか。

しかしトータルでは「これはマジで日常使いになるかも」と期待を抱きながら使っています。

Aeropexはアマゾンで購入することもできます。

また、AfterShokzのホームページもクールなのでぜひ覗いてみてください。

そして、今回は2つのイヤホンを提供いただきました。
もう一つの記事はこちら

ということで、今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!

 

1 個のコメント