[公開日]2017/11/10
[更新日]2020/01/21

【衝撃】10年間愛用してる「あるもの」に発覚した、すぐには受け入れがたい真実。

いらっしゃいませ!ふじさわです。

突然ですが、みなさんは「長年使ってる、お気に入りのアイテム」ってありますか?
僕は物持ちが悪いタイプなうえ、ミニマリスト的な性格もあって、いろいろなものをバンバン捨てます。

そんな僕にも、ずっと使ってるお気に入りアイテムがあります。

渾身の自撮り

このクリアファイルです。

は?クリアファイル?

と思うかもしれませんが、まぁ聞いてください。 このクリアファイル、10年ほど使ってます。
10年てすごくない?

僕の持ち物で10年以上使ってるものは、このクリアファイルと爪切りくらいのもんです。
それ以外の持ち物は、全てこの10年以内に買ったんだと思うと感慨深いでござる。

 

このクリアファイル、めちゃくちゃにお気に入りというわけではないんですが、8回の引越しと3回の海外一人旅の間も持ち歩いていました。

僕にとっては
「当然手元にあるもの」
「なんとなく、手元にあると落ち着くもの」
というポジショニングでした。

なんだかんだで紙の書類とかメモって発生するじゃないですか。ね?
では、今日の本題へどうぞ。

1、東京タワーのクリアファイル

僕は東京が好きです。
東京タワーも好きです。

なんならiPhoneのホーム画面も、iPadの画面も東京です。

10代の僕にとって、東京は「憧れの地」であり、
20代の僕にとって、東京は「活躍のステージ」であり、
30代の僕にとっては「懐かしい故郷」とも言える場所です。

10代で高知県にいたときに「大停電の夜に」という映画を観て「こんなステキな街で、ドラマチックな人生を生きたい」と強く思いました。

19歳の時、修学旅行で初めて東京にきました。

「これが東京か」

と、全てに驚き、圧倒されました。
高知県にはない高層ビル。
早足で街を歩く人々。
3分ごとに発信する電車。
なにひとつ自分の中に取り込む余裕もないまま時間が過ぎ、その旅行の最後に

「自分になにかお土産を買いたい」
「きっとまたこの街に戻ってきて、東京の人間になるためのなにかが欲しい」

と思い、少ないお小遣いで、このクリアファイルを買いました。

必ず、東京で活躍したいと思って買った。

「また、必ず東京に来る。東京で活躍する。」

このクリアファイルの願いが叶ってか、東京の企業に就職が決まりました。
その企業は1年も経たずに辞めてしまったのですが、僕は東京に居続けました。

 

20代の10年間、東京とその周辺の県で暮らしました。
映画のような突然の出会いや人生を変える経験があったかといえば

「映画なんかよりもずっとロマンチックな出会いと、ダイナミックな運命のいたずらだらけだった」

と言えます。
そのくらい東京は僕に様々な出会いと経験をくれました。

現在は30歳になり、世界一周に出発しましたが、東京のことは好きです。

今の僕にとって東京は

「また帰る場所」
「たくさんの友達がいる場所」
「挑戦できる場所」です。

そしてこのクリアファイルは、10代で購入してから今まで、主張することはなくても、ずっと僕の側にありました。
世界のどこに行っても、このクリアファイルを見るたびに僕の心は少しだけ安心し

「帰る場所がある」
「挑戦できる場所がある」

と思わせてくれ、そこで生まれた様々な出会いや経験に思いを巡らすのです。

2、刹那

全てを変える瞬間は、突然に訪れました。
入学していたフィリピンの語学学校での、ダイニングルームでのことです。

 

「ウーす。勉強お疲れ様でーす。」

誰だよ。
とお思いでしょうが、こちらは語学学校の友達の「キス」さん。
ホントは木須なんですが、キスの方がセクシーなのでそう書きます。

 

ふじさわ
ウースおつかれー。

 

ダイニングルームで勉強する時間だったので、いつも通り例のクリアファイルを机の上に置きました。

 

 

 

キスさん
あつしさん、エッフェル塔が好きなんですか?

 

ふじさわ
え?

 

「いやほら、エッフェル塔のクリアファイル使ってるから。好きなのかなーと思って。」

 

 

は?

 

ふじさわ
いやいや、なに言ってるの?これ、どう考えても東京タワーじゃん。

 

キスさん
え?そうですかね?エッフェル塔じゃないですか?

 

心臓の鼓動が早くなっていくのを感じます。
ドクドクドクドク・・・。

さっきから、キスさんがアンポンタンなことを言っている。
このクリアファイルは、どう考えても東京タワーに決まってる。

だって、東京で買ったし、赤くライトアップされてるし。
なにより、10年近く僕はこのクリアファイルを見て 「東京・・・いいなぁ。 東京タワー・・・素敵だなぁ。」 って思い続けてるわけだから。

これがエッフェル塔だったら、アンポンタンは僕の方です。
だけど心臓の動きが早くなり続けてるのは「これは100%、東京タワーです」と言い切れない僕も、同時にいたからです。

 

 

 

 「これは確かに東京タワーに見えなくもないですけど、エッフェル塔ですよ。 僕、パリに行って直接見たから間違いないと思います。」

 

 

 

「・・・・えーと・・・あのー・・・」

 

 

まずい。 形勢が不利だ。
僕は、エッフェル塔を直接見たことがない。

そして東京タワーはラブラブ大好きだけど、エッフェル塔は
「なんかミーハーだな」
「ゆるふわ女子が好きになるものっしょ」
と思って、あんまり興味が湧きません。

なので、エッフェル塔の形とかにあまり詳しくありません。
しかし、10年以上も東京タワーだと思ってエッフェル塔を持ち歩いてたとなると、それは大問題です。

「あのですね。非常に言いにくいですけど、東京タワーは、この下の部分にエレベーターがあるんですけど、このクリアファイルの塔にはないですよね?あと、塔の途中の四角い部分が、完全にエッフェル塔の形してます。」

 

 

「ウソでしょ・・・」

 

キスさん
あとですね・・この支柱の部分が・・・

 

ふじさわ
キスさん・・・

 

キスさん
エッフェル塔じゃないと、こういう放物線には・・・

 

 

ふじさわ
キスさん!

 

キスさん
はい?

 

ふじさわ
ちょっと黙って。

 

 

「ほら、見てくださいよ!裏面、フランス語で書かれてますよ!」

 

 

 

クリアファイルの裏面には、このように書かれています。

グーグルに翻訳してもらいましたが、あんまり援護射撃にはなりませんでした。
けどまぁ、フランス語なのは間違いありません。

 

 

「ねぇ、キスさん。」

 

キスさん
なんですか?

 

ふじさわ
たしかに裏面はフランス語だけどさ。最後に「Made in JAPAN」って書いてあるぜ。

 

キスさん
だからどうしたんですか?

 

ふじさわ
いや、ジャパンと言えばさ。東京タワーじゃね?

 

 

「いや、これはエッフェル塔です。」

 

ふじさわ
だってこれ、東京で買ったんだよ・・?初めて東京に出てきたときに。また、東京に出てきたいって願いを込めてさ・・・。海外にきてからは、これを眺めては東京のことを思い出したりしてるんだよ・・・?だからさ・・・?ほら・・・?東京タワーだよね?

 

エッフェル塔です。」

 

3、検索した

「東京タワー 下から」 で検索

「エッフェル塔 下から」 で検索

 

ふじさわ
ほら。こうして赤くライトアップされてる時点で、東京タワーだって。

 

キスさん
いや、待ってください。エッフェル塔だって、微妙に赤いライトアップされてるじゃないですか。

 

ふじさわ
ねぇ。もういいじゃん。東京タワーってことで?ねっ?ねっ?

 

キスさん
いや、僕は別にどっちでもどうでもいいんですが、この際にハッキリさせましょうよ。

 

 

ふじさわ
ぷぇぇ。

 

東京タワーの、一番近いであろうアングル

エッフェル塔の、一番近いアングル

僕のクリアファイル

 

 

 

キスさん
どうですか?(半笑い)

 

 

「あの・・・その・・・」

 

 

「エッフェル塔だわ。」

 

 

エッフェル塔だったわ」

 

ふじさわ
キスさん。

 

キスさん
はい?

 

ふじさわ
このクリアファイル、エッフェル塔だわ。

 

キスさん
ずっっっっっっと僕が言ってましたよね。教えたの僕ですし。

「マジかよ」

 

僕が19歳のときに初めて修学旅行にきて「また東京にこれるように」と祈りながら買い、
10年間使い、たまに海外で見ては「やっぱり東京とか東京タワーっていいよな」と感慨にふけってたクリアファイルは

 

 

「エッフェル塔でした。」

 

今でもまだ信じられない。
でもいいんです。

このクリアファイルは、僕の心の中ではもう「東京」だから。
近くにいた何人かの友達に聞いても、半分は「東京タワー」って間違えてたしさ。

ということで、今日の記事は以上です。

またね、みんな・・・。
ちなみに、そんな大都会「東京」を舞台にした僕が書いた小説が2冊あります。 まだのひとは電子書籍か紙書籍で読んでみてね。

「イケメンは、つくれる。」は、プライム会員だと無料で読めます。
この2冊は単発ずつでも楽しめますが、少しだけ物語がリンクしてます。

 

 

YouTubeでも話してるので、よかったらどうぞ。

チャンネル登録してくれると嬉しいです。

ということで、今日の記事は以上です。
またのお越しを、お待ちしております!

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