■タイのお祭り「イーペン・サンサーイ」の会場で起こったことをそのまま書いとく。「戦争みたいだな」

日本を離れてもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
海外に旅に出ると、毎日がドキドキワクワクで、ロマンチックでエキゾチックな日々が流れるようなイメージですが、実際には必ずしもそんなことはありません。

1週間とかの旅だとそうもなるかもしれませんが、長旅で、かつタイに来て最初の目標が「日本と同じリズムで暮らせるようにする」が目標だった僕は、そうはなりません。
見事その目標が叶い、毎日パッタイとシェイクを頬張り、ゲームをして2chまとめを読み、たまにブログを書いて、気の合う友達とご飯を食べる、普通の生活が続いていました。

しかし昨日は、まさに「ドキドキワクワク、ロマンチックでエキゾチック。多分、一生忘れないであろう経験」をしたので、ここに書き残そうという所存であります、はい。

舞台はタイの有名なお祭り「イーペン・サンサーイ」です。
有名なのですが、知らないひとも多いと思います。

タイ お祭り イーペンサンサーイ

Googleで画像検索するとこうなる。

タイ国政府観光庁のページ

カンタンに説明すると、「自分の罪をコムローイという提灯みたいなものに乗せて一斉に飛ばそう。」というお祭りです。
このお祭りに参加したんですが、その間に起きた出来事が、いろいろ考えるきっかけになったので書きます。
目次
ーーーーーー

1、コムローイはどこで手に入れる?
2、反乱軍
3、圧倒的なコンテンツ。

ーーーーーー

1、コムローイはどこで手に入れる?

タイのナンバー3くらいの都市「チェンマイ」。タイの北部です。
そのチェンマイから20kmほど離れたメージョー大学という大学の敷地内で、そのお祭りは行われます。

その日の朝、夜行バスでバンコクからチェンマイへ着いた僕たちは(400バーツだったよ)、さっそくバイクを借りました。エッ!?
そのお祭りは世界中の観光客にも、地元のひとにも人気で、行きも帰りも渋滞がひどいそう。

ということで、原付バイクを借りたのでした。(保険込み250B、ガソリン100B)

タイ チェンマイ イーペンサンサーイ

※ブログ主です

何年ぶりかの原付バイク。走るのは、見知らぬ異国。
僕のテンションはうなぎ上りでした。そして走りやすい国道を、気持ちよくかっ飛ばしました。

そして会場に到着。
いや、正確に言うとまだメインの会場じゃないんだけど、会場に向かう通りでは食べ物や飲み物の夜店がいっぱい出てる。ここは日本のお祭りと変わんないね。
行動を共にしてるカップルの旅人(彼らだよ→http://aikayuji.com/)とともに、夜店を見つつ、会場へ向かいます。

ふと、食べ物達に混ざって、コムローイが売られています。ひとつ30バーツ(100円)くらいで。
紹介した通り、イーペン・サンサーイのお祭りは、コムローイと呼ばれる、空に飛んでいくチョウチンのようなものを一斉に飛ばすのがメインのイベントです。
もちろん「見るだけ」のひとも大多数いるし、数人でひとつをあげることもあるので、ひとり一個ずつコムローイを用意するとは限らない。

しかし、コムローイひとつ100円くらいで買えるなら、誰だって「よし、おれも自分のをあげよう。」って思うよね。
会場内でもコムローイは手に入るみたいだけど、事前に安く手に入るなら買っておこう。

みなさんそう思うのでしょう。白人を中心とした観光客が、そこでコムローイを買っていました。僕たちグループも、「買おうか?どうしようか?」と話しつつ、とりあえずスルー。
そうして屋台だらけの会場前をゾロゾロ歩いていきました。

しばらく歩いていると、ちょっと不思議な光景が現れました。

イーペンサンサーイ コムローイ

小さくて見づらいけど、もう誰かがあげちゃってる。

まだ空は明るいのに、コムローイに点火して、ポツポツと上げてるひとがいます。

このお祭りは、「夜に」「みんなで一斉に」コムローイを上げるからこそ、美しい光景が見られます。
それなのに、「おいおい、なんでもう上げてんだよ。」とばかりに、誰かがコムローイを空に解き放っているのです。

「なんでまた、こんな的外れなことするんだろう?」
と思いながら歩く僕たち。

そして20分くらい歩き、メイン会場の入り口に着きました。ちょっとしたチェックをしてるみたい。
なんのチェックかというと、

「肌の露出しすぎた服はダメ」
「花火、火薬類の持ち込みはダメ」
「アルコールの持ち込みはダメ」
「コムローイの持ち込みはダメ」( ゚д゚ )エッ!?

 

コムローイの持ち込みがダメって。。。
今まで歩いてきた通りで、いっぱい売ってたじゃん!?

どうやら本当に、会場の外で買ったコムローイの持ち込みは禁止されているようで、その場で山積みにされてました。
なかには「チクショー!どうせならこの場であげてやる!」というひともいて、勝手にその場で点火して、あげちゃう。そういう人々のコムローイが、さっき見かけたやつでした。
あぁ、なんて切ないコムローイだったの・・・。

そしてメイン会場の中に入ると、正規の売り場で、ちゃんとした僧侶みたいな女の子が売ってくれるのを100バーツ(約350円)で買うことができました。
僕はそこでコムローイを手に入れ、一斉に空に放つのを待ちます。
その間も、会場の入り口からは、ポツポツ、ポツポツ・・・フライングコムローイが上げられる。

しかし、外で安くコムローイを売ってる人々は、絶対に持ち込み禁止のことを知ってるでしょ。それがわかってて売ってるなんて。しかも10店舗も20店舗も売ってるとこあったよ。
少なくとも日本だと「持ち込み禁止なのに売るなんて!金返せ!」と言われるでしょ。持ち込み禁止を知らない観光客とかに売るんだから、ほぼ詐欺。

それでも平然と商売をしてて、「知らない方が悪い」とか「外で上げる事もできる」とかって言うんだろうなぁ。(会場の外であげるひとも、わずかにいる)
これがタイという国か。というか、これが世界基準なのか。
少なくとも日本にいるときと同じ感覚でいちゃ、ダメだ。

 

2、反乱軍。

そうして会場に到着し、正規のコムローイを手に入れ、自分たちの場所を確保しました。
この時点で時間は18:00
メインイベントである、コムローイ点灯は19:30。まだ1時間半以上ある。

それなのに、会場はもうグッチャグチャの満員。タイ人メインだけど、白人や、明らかに旅行者と分かる(僕たちのような)アジア人も多数。
会場内のアナウンスの放送は、タイ語、英語、日本語、中国語、韓国語などで放送されてる。けどうるさくて、それもほとんど聴き取れない。

1時間半前に来たからなんとかいい感じの場所を確保できたけど、19時くらいに来てたら、会場の入り口くらいで立ち往生しちゃうんじゃないかなぁくらいの込み具合。だから早めに到着したのはムダじゃなかったと自分たちに言い聞かせる。
まるで朝の山手線。乗車率120%くらい。

そんな中、破れやすい和紙みたいなものでできた、1メートルくらいもあるコムローイを持ったひとがゾロゾロいるわけだから、自分の移動にも他人の移動にも気を使う。

そんなに蒸し暑いわけではないんだけど、日本の9月の残暑くらいの暑さの中、ひとごみの中、待つ人々。

サンサーイ コムローイ

これが僕のコムローイ。このバームクーヘンみたいなのに火をつける。

さて、いったいなにを「待って」いるのでしょうか?
もちろん19:30のコムローイ点灯なんですが、それまでの間はなにが行われているかというと、
ザックリ言うと「僧侶の方達の儀式」で、会場のまえ〜〜〜の方では、偉そうな僧侶の方々が(エラそうじゃなくて、偉く見える)、じっくりじっくり、お経を読んだり火を灯したり火を移したりしてます。

が、会場にいるほとんどの人からは遠すぎて見えないし、アナウンスはうるさすぎて聴こえないので、儀式もへったくれもないわけです。
そうこうしてる間に、会場の脇ではロケット花火がピュンピュン上がりだすし、依然として会場の外で買ったコムローイは上がるし。
それに加えて、会場内でも、「待ちきれないぜー!!」というメンバーがちょこちょこコムローイをあげちゃう。

おいおい。ここまで待ったんだから、一斉の点火まで待とうよ・・・。
同行してる旅人も「せっかく神聖な儀式なんだから、厳粛な雰囲気でいようよ・・・」とのこと。全くその通り。けど、次々にフライングでコムローイが上がる。

そして 19:30。
よっしゃー!と思う会場の人々。

・・・・しかし依然として「儀式」は終了しない。
まだ会場のとお〜〜くの方では、火を灯したり、お経をあげたり。

19:45くらいになっても、まだまだ儀式をしてる。

いい加減、みんなしびれを切らしてる。プログラムでは19:30って書いてたやろがー!と、休み時間まで授業が食い込んでる学生の気分。

と、その時。
会場の後ろの方で、20個ほどのコムローイに点灯され、それを上げようとしてる人々が。明らかに今までのように個人の気まぐれとは違う。

「反乱軍だっ!」
と叫んだのを覚えていますが、この時はホントにそう思ったし、「君たちの気持ち、わかる!わかるよ!!」という感じ。
さっきは「厳粛にしようよ〜」と言っていた旅人も「早く始めやがれチクショー!」と、態度一変(笑)。

イーペンサンサーイは本来は神聖な儀式で、自分たちの罪を清めたり、心の平安を得るための大事な場所なんだけど(日本語のアナウンスでも「では、落ち着いて座り、心と体を幸福な気持ちで満たしましょう」みたいなことを言ってた)、大多数の観光客にとっては「美しい景色を見るためのエンターテイメントの場所」なわけです。

美しい景色を見にきた観光客(僕たちも含めて)にとっては儀式も心の平安もどうでもよく、とにかく「その瞬間」が待ち遠しいわけです。

会場の前の方の圧倒的な神聖さ(会場の前の方は、フライングで上げたり、花火をあげたりは全くなく、儀式に集中してたように見える)と、会場の後ろのお祭り騒ぎ(反乱軍)とにテンションの差がありすぎて、ホント異様な光景でした。

とはいうものの、イーペンサンサーイの運営側も、本来は神聖な儀式を、どこかの時期で「こんなに美しいんだから、海外にもアピールして、観光客を呼べば、いろいろ(経済的に)いいことがありそう」という魂胆があったはず。そうじゃないとこんなに世界中からひとが訪れるはずないもん。だから自業自得という気もする。

その「反乱軍」があげた20〜30のコムローイだけでもかなりの美しさで、待機してたカメラマン達も含めて、みんな写真撮ってる。みんなー、本番はまだだよー( ´▽`)ノ

3、圧倒的なコンテンツ

それから数分経って、19:50くらいになると、ようやく「一斉に点火してください」みたいなアナウンスが流れて、なんだかおちゃらけた感じの音楽になり、会場の何百、何千のコムローイが一斉に上がりました。

写真では伝わりづらいですが、一枚だけ。動画をお楽しみに!

イーペンサンサーイ

「人間が星空を作ってしまった」by ふじさわ

もし今後「いままでに見た中で一番美しい光景は?」という質問を受ける事があったら僕は「イーペン・サンサーイ」と答えるでしょう。
そのくらい美しかった。静的な花火というか、「人間が星空を作ってしまった」というか。素直に感動しちゃった。

そして心の別の場所では「圧倒的なコンテンツとはこのことかぁ・・・」
と呟いた僕がいました。

全盛期のAppleしかり。村上春樹しかり。
コンテンツ(内容、中身)のレベルが圧倒的に高く、他にマネができないほどであれば、どんなに待たされても「待ったかいがあった」で済まされちゃうし、むしろ感動が大きくなる。
ズルいよなぁ。

と思いつつも、人間が作った赤い星空を見ながら、帰路に尽きます。

帰路は帰路で、数千人が一斉に帰るもんだから、おしくらまんじゅうおしくらまんじゅう。
途中で、ガシャガシャと通路の横の金網を登る人々「これを乗り越えたらショートカットじゃね?」という空気が流れ、ショートカット金網を登る。

が、ショートカットの終点では、鉄条網を抜ける必要があり、プロレスのリングに上がるレスラーみたいな感じで鉄条網を抜けました。

鉄条網 リングイン

画像はなぜかくまもん。鉄条網をこうして抜けた。

「おれが押さえるから、抜けろ!」「すまん!次はおまえだ!」「よし!」
みたいなやりとりをガチで暗闇でする人々。

相変わらず、ロケット花火がピュンピュン上がってるし、日本で上がる本格的な打ち上げ花火(何尺玉とかの)も上がっちゃったりして、「戦争みたいだな」というのもまんざらじゃない。

金網を乗り越え、鉄条網をくぐり、人ごみを抜けて自分たちのバイクまで戻ってきた。
また30分くらいバイクで移動し、ヘトヘトの体で眠りについたわけであります。

<まとめ>

持ち込み禁止の会場の前でコムローイを売るとか、
神聖な儀式の周辺でロケット花火をピュンピュンとか、
待ちきれずにドンドンコムローイをあげちゃうとか。

「民度が」と言いたくもなりますが、そこはグッとこらえて。
自分の「経験値フォルダ」に入れておくことにします。

タイでそういうことがあって、僕はこんなことを考えたよ。というお話でした。

では、またのお越しをお待ちしています!

【2015.2.21追記】

検索キーワード「イーペンサンサーイ」で上位表示されているようですので、追加情報です。
イーペンサンサーイは直前(1〜2ヶ月前)にならないと日程が発表にならないそうなので、2015年の日程も2015年9〜10月にならないと知る事はできなさそうです。
また、祭りの前後は交通、宿泊の確保も通常よりは大変です。

ということで、イーペンサンサーイについての情報を詳しく知りたい方はこちらへ。

Kohei
3trees1983@gmail.com

バンコクのカオサンロードのダイビングショップで働いている日本人スタッフで、イーペンサンサーイ大好きです。
なにか詳しい情報が知りたい方は、上記のメアドから「ふじさわブログから知ったんですけど・・・」と書いていただければ、優しく対応してくれることと思います。

【追記以上】

 

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6 件のコメント

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    ふじさわ

    ブログでご飯を食べるようになってから4年目に入りました。 元ドコモ店員で、昔は「iPhone愛用中ドコモ店員」という名前でやってました。ノークレイジーノーライフ! 詳しいプロフィールはこちら