「スマホ→ガラケーにすれば毎月5000円支給」は、かなりいいやり方。あえて言うと85点。

いらっしゃいませ！
ふじさわです。

3日ほど前、ネットでこういう話題を見つけましてですね。

社員の「脱スマホ」に会社が奨励金
要約すると→
昼休みも帰り道も、スマホばかり見てる社員達を見て、
「アナログなコミュニケーションの大切さを考えるきっかけになってもらえれば。」
と、私用のケータイをガラケーにした社員に、毎月5000円を支給することにした。

という記事です。
テレビでも取り上げられ、休憩時間に缶コーヒー片手に膝を突き合わせている社員さんたちの映像がありました。

このブログに来る検索キーワードはずっと「ドコモ　iPhone」がほとんどだったのですが、微減です。
替わりに「ガラケー」というキーワードで来る方が微増です。

もう半年くらい前に書いた記事「ガラケーのままでいいんです！」は、いまでもコメントがちょいちょい着く、人気記事になっています。
ということで今日は「ガラケーで5000円支給」がなぜ賢いやり方なのか、解説します。

１、そもそもいらないひとにもスマホを買わせすぎた。

メールと電話だけできればいい。でも、みんな持ってるから私も、指でシャッシャッとやってみたい。

という理由でスマホを買う方が、スマホ所有者の1〜2割はいます（感覚値）
そのほとんどは40代以上のおばさん。おじさん。

その1〜2割の方々は、いままでよりも使いにくいうえに、バッテリーがいままでの半分も持たない。それなのに倍の料金がとられる。なのに使うのは、今まで通りメールと電話だけ。メールの文字を打つ速度は３分の１。

こんな、悪魔の所行かのような端末を持ち歩いているのです。
それもそのはず、キャリアからすれば、「一ヶ月で8000円儲かるスマホと3000円儲かるガラケー」なら、スマホだろう。ということで、スマホをガンガン買わせたのです。
その結果がこれです。

ほんとに。みんな。
いや、みんなじゃない。
1〜2割くらいの、ほとんどスマホを使えない方々は。

「ガラケーのままでいいんです！」

ガラケーのままでいいんです！

ガラケーとスマホの役割がどのくらい違うかはこの記事にたっぷり書きました。
今読み返してもいい内容だ(笑)。ただ、文章がなんとなく読みづらいなぁ。

２、ひとは言い訳を求めるのです。

さて。１章で書いた、
“本当は必要ないけど、スマホにしちゃった人々”は、ある日、ドコモショップに行きます。

「ガラケーに戻したいんですけど・・・・。」

ドコモショップのお姉さんはいいます。
こんな料金がかかります。最初はみなさんそう言います。。徐々に慣れてきます。料金がかかります。せっかく最新機種ですし。使い方、教えますよ。料金がかかります。どこがわかりませんか？料金がかかります。。。

接客のプロであるドコモショップのお姉さんに説得されて、今日もろくに使えないスマホと一緒に帰宅する。そんな悲しい人々。
そんな人々の背中を押す、グングニルの槍とも言える一言が、これです！！ﾅﾝｼﾞｬｿﾗ

「ガラケーにすると、会社が毎月5000円支給してくれるんです。」

試合終了。

パターンB。

「いい加減スマホにしたら〜？」
と家族に言われ続け、6年も使って愛着のあるガラケーを批判される毎日。

「そんなボロボロの使ってるの、恥ずかしくない？」
このボタンでこの操作ができるところがすごく気に入ってて、この操作が出来なくなるくらいなら、あと3年はこの機種でいきたい。

「ほら、本体代０円だって。買いに行こ？」
うるさい家族。しかし。

「ガラケーだと、会社が毎月5000円支給してくれるからさ。スマホにすると5000円くらいあがるじゃん？ガラケーのままだと、毎月1万円の儲けだよ。」
圧勝。

ほとんどのひとは、
「自分がこうしたい！」と主張するよりも、
「こうだから、こうしたい。」と、なにか自分の行動に関して言い訳があった方が、自分の意見を言いやすいものです。

日本に百万人単位でいるガラケー好きの方々には、
「ガラケーだと5000円支給」は、
まさしく、手にした者を必ず勝利へ導く、グングニルの槍そのものなのです。

３、歩きスマホもながらスマホも

ただ、これだけ強力な「5000円支給」を、僕は85点であると採点します。
もし僕がこれをするなら「40代以降限定」にします。
20代とか30代の社員がこれをみて「私もガラケーのままでい〜やっ！」と思ってしまっては、絶対ダメなのです。

その年齢でオンラインの世界に拒絶反応を示しているのなら、今後5年かけて、40歳分は歳をとるでしょう。

これは「中年を舐めるなっ！」という話ではなくて、
インターネットの世界に飛び込むことに後ろ向きな40代、50代のを、ムリヤリはインターネットの世界に連れ込みませんよ。という話です。
でも20代、30代でインターネットに対して後ろ向きなひとは、ムリヤリでも連れ込みます。

インターネットを使いこなしている方は、それこそ60代でも70代でも、その無限の世界を楽しんでください。

こういう議論をすると、「ゲームをする時間がもったいない」とかっていう話が出ますが。
パズドラのガンホーは年商1000億円企業。
クラクラのSUPERCELLは1515億円でソフトバンクが買いました。

「お金が動く」ということは、そこに「価値がある」と認められているからこそです。
価値がないものには100円だって誰もお金を払いませんから。

20代、30代の方々は、月々8000円かかろうが会社から5000円の支給が受け取れなかろうが、一刻も早くスマホにして、そこに広がる無限の世界を経験すべきです。
その気がない、それより高齢の方には無理強いしませんから。

ということで。
僕なら「40代以降の社員に限り、ガラケーにすれば5000円支給」にするなぁ。
という話でした。
ドコモだって新機種出すし（前機種との違いがわからんけど）、中年世代のガラケー万歳！

ちなみに、機種変更のときは月末にするか月初にするかでだいぶ料金が変わります。
それについて詳しく書いた記事はこちらです。
>>月末と月初、いつ機種変更するのがお得？

では。またのお越しを、お待ちしています！